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ダイヤリ
by naniwametal


結局“Lovely Bones”って何…ってか、ナニあの結末?


 やっとこ…RODRIGO Y GABRIELAのライヴを観ることが出来ました!

 過去数回の来日公演では、“チケ完売 → オク高騰”ってな事態になってたようですが、
 今回のツアー初日──ZEPP TOKYO公演は、流石にソールド・アウトとはいかなかった模様。
 2階バルコニーはほぼ埋まってたものの、1階フロアは最前付近を除けばワリとゆったりめで、何となく7~8割埋まってるように見えて、ギュっと詰まれば、きっと6割ぐらいの入りだったのではないでしょうか?
 とはいえ、
 その人気にもいよいよ翳りが見えてきたかというと決してそうではなく、最終日のオーチャードホール公演は見事完売だし、ZEPPも大いに盛り上がりまくりまくってましたよ。
 つか、
 音楽性に感化されちゃってるのか、何故かみんなノリが完全にラテン系で、いちいち「ヒャー」とか「ホー」とか、時には悲鳴のような歓声が無駄に沸き起こって、流石に「ちょっとうるさくない?」とか思っちゃうホド。
 いや…でも、アレを生で観ちゃうと、熱くならないワケがない…というか、魂を揺さぶられずにはいられない…というか、皆さんのお気持ちはよ~く分かりますとも。

 面白いのは、メタルとは無縁の人が殆どなハズなのに、やっぱり速弾きとかで一気に沸くところ。
 そりゃ、元々メタラーのロドリゴですから、“盛り上げどころ=弾きどころ”になるのも当然でしょう。
 それに、相変わらずメタル・ネタもちょくちょくカマしてくれるし。

 そういえば、
 今回もショウが始まる前に、TOOLの「The Pot」が流れましたな。
 終わる直前に暗転して、スクリーンに『11:11』のジャケがスーっと映し出されて、2人が出てきた時の大歓声の凄かったこと。
 自然と手拍子が起こり、ガブリエラが特注ギターのボディを鳴らし始めた瞬間、その音のデカさにちょっとビビりました…。
 DVDでは観ていたものの、生であのパーカッションを体感して、予想を遥かに上回るインパクトに震えましたとも。
 低音をビンビン響かせるところとか、一瞬デジタル・ビートを鳴らしてんのかと思ったりも…。
 でもって、
 序盤からそのガブリエラのパーカッション・ソロ(?)が炸裂するのですよ。
 激しいビートが場を支配し始めると、ロドリゴはギターを置き、カホンにまたがって、その爆裂連打を支援します。
 まだ開演から5分足らず。
 なのに、場内はもう大団円かという大騒ぎに!

 言うまでもなく、2人がプレイするのは(というか、ステージ上でプレイされるのは)基本的にエレアコのみですが、意外にエフェクターも多用されます。
 特にワウは随所で活躍しまくりで(ロドはガブ側にもベダルを設置?)、他にディストーションとかワーミー・ペダルも重要な役割を果たしてました。
 後者では、当たり前の高音ノイズではなく、シンセのような音(アコーディオン風からウッド・ウィンド風も含む)を出したり、ベース音のような低音を出したりも。(終演時には見事なフィードバックまで!)
 そう──単なるアコースティック・デュオだなんて決め付けちゃいけません。
 そういえば、
 何曲かでスクリーンにイメージ映像(&本人の演奏姿)を映し出していたのも、もしかしたらTOOLを目指していたのかも?
 前半の「Triveni」の辺りなんか、特に。

 あと、
 忘れちゃならないのが、ガブリエラのキュートな日本語MC!
 「コニチワ。ニホーノ…ミナ……ニホーノミナ……。(一瞬の沈黙&初めからやり直し)コニチワ! らいぶニキテクダサイ♪」(来てますって!)
 …とか、
 「ニホンニ、マタコラレテ、ウレシー。ウレシー?」
 …とか。
 途中、
 彼等が運営してるチャリティ・サイトの説明を、何と日本語でやると言い出した時はどうなるのかと思いきや、(まずは英語でひと通り説明してから)ヘッドフォンをして(多分…お手本の日本語を聞きながら)、「ちゃりてぃノりんくヲツクリマシタ。キフヲシテイマス」…と、頑張って言えた時は、実は半分ぐらい意味不明だったものの、言うまでもなく拍手喝采です。
 一方のロドリゴも負けてはいません。
 お馴染みのカヴァーをやる前に、「キョネンノ10ガツニしかごデらいぶヲヤッタトキ、めたりかノめんばーガミニキテ、コノキョクヲイッショニヤリマシタ」と!
 え~? マヂで??
 ラーズもいたのかどうか気になる…?

 気になる…といえば、
 セット・リストは、やはり最新作『11:11』から中心で、「Juan Loco」も「Viking Man」も「天国の階段」もやらず。

1.New Intro~Santo Domingo 2.Savitri 3.OK Tokyo 4.Triveni~Anoushka~Triveni 5.Hanuman 6.Buster Voodoo 7.Orion(METALLICA) 8.Chac Mool 9.Hora Zero 10.Solo Desmadre 11.11:11 12.Tamacun [Encore]13.Diablo Rojo~Outro:For Those About To Rock(We Salute You)@AC/DC

 をっと…ちゃんと(?)「11:11」は11曲目だったんですね!
 「Solo Desmadre」ってのは、“ハチャメチャなソロ・タイム”って感じ?
 速弾き&激ビート対決やったり、ロドリゴが観客にトトロの曲を歌わせたり、お約束の「Holy Wars…The Punishment Due」@MEGADETHのイントロを弾いたり、「Seven Nation Army」@THE WHITE STRIPESのリフを弾いたり…。
 そういえば、
 どこかでMETALLICAの「Battery」のイントロもやってくれましたな。
 ちなみに、
 MCで出てきた関連(?)アーティストには、「Buster Voodoo」のジミヘンの他に、サンタナやディメオラ、ミシェル・カミーノ、SHAKTI…などなど。

 あと…そうそう、
 アンコールで「Diablo Rojo」をやる前に、ロドリゴが促して(?)、ガブリエラがパーカッション講座をやってくれたのも、大いに楽しめました。
 でも、
 見よう見真似で力任せにやっても、手をケガするかギターを壊してしまうか…のどっちかかも?

 そんなこんなで、
 1時間半強──たっぷり堪能しましたけど、正直もっとやって欲しかった~。
 つか、
 MySpaceのフレンドにさり気なく(?)DEATH ANGELが入ってる彼等ですから、いずれメタラー限定ライヴなんてのもやってくれる…かも??


 では、また。
by naniwametal | 2010-01-15 02:56
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