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ダイヤリ
by naniwametal


ジョブソン今度はUZ…って、ナニこの鬼メンツ?!


 代官山UNITで、カナダのゴス要素もあるメタル・コア、THE AGONISTを観てきました~。

 初来日公演です。
 決して大きな会場ではないけど、驚いたことにソールド・アウトだとか。
 ところどころ満員電車状態の場内は、若者が多くて熱気ムンムン。
 いや~、ここまで人気あるとは…。

 ショウは、アリッサのスキャットを多重録音したチャイコフスキーの「白鳥の湖」をSEに、「The Tempest」でスタート。
 SEちょっと長過ぎ…とか思ったけど、ウマいこと焦らす感じになって、「The Tempest」のイントロが弾けるや、オーディエンスは最初っからハジけまくり!
 当然、バンドも気合充分ですよ。
 まず目を惹いたのは、やはりアリッサ。
 デビュー頃のライヴ写真で、エラく肥大してる姿を見たことがあって、今はどうなのか心配してたのですが、CDの写真と何ら違いなく、むしろ、よりキュートな印象でしたね~。
 グロウルも強烈だし、クリーンへの移行もスムーズ。
 何より、度胸が据わっててめっさ存在感ありましたわ。
 (残念ながら?ヘソ出しではなかったようです…けど)
 遠目にはキコ似に見えたバンマスのダニー<G>は、下手側の自分の持ち場から動かなかったものの、その場で激しくギターを掻き鳴らし、時にギターを抱え上げるようなアクションで激情を発散し、リード・パートもひとりでコナしてました。
 同じく遠めだとエンプに似てると思ったクリス<B>は、最もアクティヴで、デス声コーラスやりつつ、時々左右に大きく動いて、何度も何度も観客を煽る、煽る!
 途中、PAによじ登ったりもしてましたね~。
 一方、上手に陣取ってたのは、プロデュースしたよしみでサポート・ギタリストを務めることになった、CRYPTOPSYのクリスチャン・ドナルドソン。(MYTHOSISもまだやってる…ハズ?)
 彼もまた、何度もギターを高く掲げ、ひとりオッサンが混じってるとは思わせない(?)アグレッシヴなプレイで魅せてくれました。
 つか、妙に眼光鋭くて、ちょっと恐いぐらい…?
 そして、ドラマーのサイモンはというと、激ヘヴィな弦楽隊に負けじとパワフルなビートを叩き出し、同期音源とのシンクロも何とかコナし、激速チューンでは怒涛のドラミングで圧倒!
 バンド全体としても、ライヴ・アクトとしてかなり経験積んできてるな…と感じさせてくれましたよ~。
 正直、ここまで図太い音を出してくれるなんて、思ってもみませんでしたわ。
 同じCentury Media所属の、よくライヴァルと目されるバンドがいますけど──同レヴェルで語るのは、THE AGONISTに失礼というもの。
 その差は歴然としてましたから。

 まぁ、気になる部分もあるにはあったけど──クリーンで音程がアヤしくなるアリッサ、終盤に疲れちゃったサイモン…とか──まだまだ若くて、先の長いバンドですし、現時点では、マヂ期待以上ぢゃなかったですか?
 個人的には、MCをダラダラやらず、途中に2度ほどピアノのSEを挟んで、ショウにメリハリを付けてたのも良かったし(暴れまくりなお客さんには、しばしの休息時間にもなってた?)、
 それでいて、とにかく何度も「トキオー!!」と連呼し、しっかり客煽りもやってて、終始オーディエンスを掌握しきってたアリッサの力量にも、マヂ驚かされました。
 ただ、上手側で観てたら、最後までダニーのソロが全く聴こえてこなくて、それにはちょっと閉口…。
 う~ん、勿体なかった~。

 …で、
 気になるセット・リストは以下の通り。

1.Swan Lake:A Cappella(SE)~The Tempest(The Siren's Song:The Banshee's Cry) 2.…And Their Eulogies Sang Me to Sleep 3.Rise And Fall 4.SE~Waiting Out The Winter 5.Martyr Art 6.SE~Thank You, Pain 7.Born Dead;Buried Alive 8.Birds Elope With The Sun 9.Globus Hystericus 10.When The Bough Breaks 11.Ds Solo~G Solo(Incl.Master Of Puppets@METALLICA) 12.Forget Tomorrow 13.Business Suits And Combat Boots [Encore]14.Trophy Kill

 『LULLABIES FOR THE DORMANT MIND』('09)から「The Sentient」「Chlorpromazine」を除き全曲と、デビュー作『ONCE ONLY IMAGINED』('07)からも半分以上やって、アンコール含め、これでちょうど70分です。
 あ…でも、かなりヘロヘロで実はテクニカルなプレイヤーでないことを露呈してしまったドラム・ソロ、METALLICAをやったはイイけど、ツイン・ハーモニーが今ひとつしっくりいってなかったギター・ソロは──やらなくても良かったのでは?
 その分、もう1曲プレイしてくれた方が…とか思っちゃいました。
 でも、やりたかったんでしょうね~。
 とりあえず、微笑ましく受け止めときましょう。

 それにしても、スゲー盛り上がりでしたわ~。
 客層が若いから、最後まで息切れすることなく、ノリが持続してたのも素晴らしかったし。
 横からだったんで、あんまよく見えなかったんですけど、モッシュ・ピットも発生してましたよね?
 (但し、クリスがサークルを要求した「Martyr Art」では、どうやらその通りにはならなかった模様)
 途中からサーフもひっきりなしで、PAからダイヴするヤツも…って、足から…とはどういうこと?
 出来ないんだったら、無理すんなよ~。
 それでも、バンドにとっては、あそこまで熱狂してくれるなんて、きっと想定外だったのでは?
 どの曲だったか、アリッサがマイクを向けると、サビの大合唱(いや…中合唱ぐらい?)も起こってたし。
 これは──バンドにとっても、観客にとっても、同じくぐらいイイ思い出になったことでしょうな~。


 では、また。
by naniwametal | 2010-02-13 03:59
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