ダイヤリ
by naniwametal 以前の記事
2024年 03月2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... 検索
|
ジョブソン今度はUZ…って、ナニこの鬼メンツ?!代官山UNITで、カナダのゴス要素もあるメタル・コア、THE AGONISTを観てきました~。 初来日公演です。 決して大きな会場ではないけど、驚いたことにソールド・アウトだとか。 ところどころ満員電車状態の場内は、若者が多くて熱気ムンムン。 いや~、ここまで人気あるとは…。 ショウは、アリッサのスキャットを多重録音したチャイコフスキーの「白鳥の湖」をSEに、「The Tempest」でスタート。 SEちょっと長過ぎ…とか思ったけど、ウマいこと焦らす感じになって、「The Tempest」のイントロが弾けるや、オーディエンスは最初っからハジけまくり! 当然、バンドも気合充分ですよ。 まず目を惹いたのは、やはりアリッサ。 デビュー頃のライヴ写真で、エラく肥大してる姿を見たことがあって、今はどうなのか心配してたのですが、CDの写真と何ら違いなく、むしろ、よりキュートな印象でしたね~。 グロウルも強烈だし、クリーンへの移行もスムーズ。 何より、度胸が据わっててめっさ存在感ありましたわ。 (残念ながら?ヘソ出しではなかったようです…けど) 遠目にはキコ似に見えたバンマスのダニー<G>は、下手側の自分の持ち場から動かなかったものの、その場で激しくギターを掻き鳴らし、時にギターを抱え上げるようなアクションで激情を発散し、リード・パートもひとりでコナしてました。 同じく遠めだとエンプに似てると思ったクリス<B>は、最もアクティヴで、デス声コーラスやりつつ、時々左右に大きく動いて、何度も何度も観客を煽る、煽る! 途中、PAによじ登ったりもしてましたね~。 一方、上手に陣取ってたのは、プロデュースしたよしみでサポート・ギタリストを務めることになった、CRYPTOPSYのクリスチャン・ドナルドソン。(MYTHOSISもまだやってる…ハズ?) 彼もまた、何度もギターを高く掲げ、ひとりオッサンが混じってるとは思わせない(?)アグレッシヴなプレイで魅せてくれました。 つか、妙に眼光鋭くて、ちょっと恐いぐらい…? そして、ドラマーのサイモンはというと、激ヘヴィな弦楽隊に負けじとパワフルなビートを叩き出し、同期音源とのシンクロも何とかコナし、激速チューンでは怒涛のドラミングで圧倒! バンド全体としても、ライヴ・アクトとしてかなり経験積んできてるな…と感じさせてくれましたよ~。 正直、ここまで図太い音を出してくれるなんて、思ってもみませんでしたわ。 同じCentury Media所属の、よくライヴァルと目されるバンドがいますけど──同レヴェルで語るのは、THE AGONISTに失礼というもの。 その差は歴然としてましたから。 まぁ、気になる部分もあるにはあったけど──クリーンで音程がアヤしくなるアリッサ、終盤に疲れちゃったサイモン…とか──まだまだ若くて、先の長いバンドですし、現時点では、マヂ期待以上ぢゃなかったですか? 個人的には、MCをダラダラやらず、途中に2度ほどピアノのSEを挟んで、ショウにメリハリを付けてたのも良かったし(暴れまくりなお客さんには、しばしの休息時間にもなってた?)、 それでいて、とにかく何度も「トキオー!!」と連呼し、しっかり客煽りもやってて、終始オーディエンスを掌握しきってたアリッサの力量にも、マヂ驚かされました。 ただ、上手側で観てたら、最後までダニーのソロが全く聴こえてこなくて、それにはちょっと閉口…。 う~ん、勿体なかった~。 …で、 気になるセット・リストは以下の通り。 1.Swan Lake:A Cappella(SE)~The Tempest(The Siren's Song:The Banshee's Cry) 2.…And Their Eulogies Sang Me to Sleep 3.Rise And Fall 4.SE~Waiting Out The Winter 5.Martyr Art 6.SE~Thank You, Pain 7.Born Dead;Buried Alive 8.Birds Elope With The Sun 9.Globus Hystericus 10.When The Bough Breaks 11.Ds Solo~G Solo(Incl.Master Of Puppets@METALLICA) 12.Forget Tomorrow 13.Business Suits And Combat Boots [Encore]14.Trophy Kill 『LULLABIES FOR THE DORMANT MIND』('09)から「The Sentient」「Chlorpromazine」を除き全曲と、デビュー作『ONCE ONLY IMAGINED』('07)からも半分以上やって、アンコール含め、これでちょうど70分です。 あ…でも、かなりヘロヘロで実はテクニカルなプレイヤーでないことを露呈してしまったドラム・ソロ、METALLICAをやったはイイけど、ツイン・ハーモニーが今ひとつしっくりいってなかったギター・ソロは──やらなくても良かったのでは? その分、もう1曲プレイしてくれた方が…とか思っちゃいました。 でも、やりたかったんでしょうね~。 とりあえず、微笑ましく受け止めときましょう。 それにしても、スゲー盛り上がりでしたわ~。 客層が若いから、最後まで息切れすることなく、ノリが持続してたのも素晴らしかったし。 横からだったんで、あんまよく見えなかったんですけど、モッシュ・ピットも発生してましたよね? (但し、クリスがサークルを要求した「Martyr Art」では、どうやらその通りにはならなかった模様) 途中からサーフもひっきりなしで、PAからダイヴするヤツも…って、足から…とはどういうこと? 出来ないんだったら、無理すんなよ~。 それでも、バンドにとっては、あそこまで熱狂してくれるなんて、きっと想定外だったのでは? どの曲だったか、アリッサがマイクを向けると、サビの大合唱(いや…中合唱ぐらい?)も起こってたし。 これは──バンドにとっても、観客にとっても、同じくぐらいイイ思い出になったことでしょうな~。 では、また。
by naniwametal
| 2010-02-13 03:59
|