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ダイヤリ
by naniwametal


にゃがにゃがウマー!


 渋谷GUILTYでBELLFASTを観てきました~。


 


 いや~、
 メジャー・デビュー作『INSULA SACRA』のリリースから1ヵ月余──“Insula Sacra Tour 2010”で名古屋、大阪と廻ってきて、満を持しての最終公演ですよ。
 フロアはイイ感じに埋まってて、物販も好調だったみたい?
 バンド・ラインナップはアルバムと同じく、以下の7名!

●西野“Koh”幸一郎<Vo>
●狩野“まこりん”慎<G>
●新井太朗<G>
●松本“まっちゃん”周二<B>
●榊間 浩<Ds>
●深沢晴奈<Flu>
●武内いづみ<Vln>

 ライヴは、いつものCLANNADのアノ曲をオープニングSEに使い、おごそかにスタート…って、SE長いわ~。
 ホントは途中で切って、スパッと始めるハズが、手違いで最後まで流しちゃった…みたい。
 でも、
 『INSULA SACRA』冒頭の「Bell's Air」も、同じくSEで済ますかと思ってたんで、生演奏に思わず力が入ります。
 でもって、いきなりKohタンが剣持って登場──高く掲げられたら、もう昂揚せずにはおれません。
 続く「That's Ireland」から、みっちり盛り上がっり、ちゃんと予習も行き届いてたのか、結構みんな歌ってました。
 喉のためにずっと禁酒を貫いてきたKohタンは、ガッツリ絶好調で熱~く歌い上げまくり。
 演奏陣も、のっけからパワー全開な榊間に引っ張られるように、壮大かつ勇壮な音世界を見事に再現していきます。
 時々、勢い余って走っちゃったりする榊間ですが、致命的にズレズレになったりはしないので、それもライヴならではの臨場感ってことで全く問題ナシ。
 つかね、
 改めて“どの曲もよく出来てるな~”とか、しみじみ思ったり。
 アレンジも絶妙で、また女子2名がカッチリ決めてくるんで、どの場面でもフルート&ヴァイオリンのメロディが映える映える。
 個人的には、2人とも非メタル畑出身ということで、今回も音とかお行儀良過ぎて、ホント言うと、唾吐き&ギコギコ希望だったりするんですけどね~。
 (あと──基本、後方で譜面見ながらプレイしてる2人が前で出てくる機会も、もうちょっと増やした方が…)
 エレクトリックとアコギ2種(スティール12弦&ナイロン6弦)を使い分け、いつも以上に“顔で”弾きまくってたまこりん狩野は、よってパフォーマンス的には満点以上だったものの、ギター・ワーク自体は相変わらず滑らかさに欠けるのが難点…。
 どの曲も抜群のフレーズ使いで、ちゃんとギター・ソロが歌える…ってのがホントに凄いだけに、毎度ちょっと勿体ないと思うんですよね~。
 一方、テクではそのまこりんを上回る太朗サンも、今回ソロの時とか前へ出てきてたのは、とっても良かったのに(橘高ソロも再現!)、
 せっかくセンターに立つんですから、もっと観客へのアピールが欲しかったかな~。
 その点、常にマイ・ペースなバンマスまっちゃんは、飽くまで我が道を行くスタイルで、それなりに客煽りもやっちゃうトコロが凄い?
 あ~でも、今回は何でダブルネックを使わなかったんでしょ?


  


       


  


  


       


  


 中盤から後半への橋渡し役的なバラード「The Druid Song」では、アルバムでも歌ったソプラノ・シンガー、Noa嬢が登場。
 しっとりデュエットは見事だったけど、2人して向かい合って歌う姿は、どこかぎこちなかった気が…。
 やっぱり、ロイ&シモーネのようにはいきませんな~。
 

       


 あと、
 歌に入る前にNoaを呼び込むんぢゃなくて、何ら前フリなく歌いながら登場させたら、もっと劇的だったのでは?
 ぎこちないといえば、KohタンのMCがほぼ全滅…。
 “ヴァルハラ”“エインヘリャル”なんて連呼して、殊さら狙ったようにヴァイキング強調してたのも痛々しかったし。
 まぁ、MCについては本人もかなり後悔の念に駆られているようなので、あんまほじくり返さないでおきましょうか~。
 ショウ構成で正解だったのは、ラス前に「Deadly Oath」で盛り上げ、その後アルバム通りに「Winds Of Time」で本編ラストをシメたこと。
 最後は速い曲…ってのは、メタルのライヴではごくありがちですが、
 実はヴァイキングでもペイガンでもなく、出発点は飽くまでケルティックHR/HMであり、今もやっぱりそれが根幹にある…ってのを示す意味でも、この決断は正しかったと思います。
 …で、
 アンコールでは恒例のカヴァー曲を。
 今回はロニー追悼もあって、RAINBOWの「バビロンの城門」──ただ、これが意外やKohタンに合ってない…!
 恐らくはキーの問題が一番大きかったんでしょうが、せっかくフルート&フィドルをふんだんに使ったアレンジが美味しかったのに、歌に情念が全くこもってなくて、歌詞を追いながら歌うだけで精一杯…ってな雰囲気も困りモノでした。
 きっと本人も、ココまで今イチになっちゃうとは思ってもなかったのでは?
 とはいえ、
 そもそもカヴァーなんて賑やかしですから、細かいコトは気にしない気にしない。
 出来・不出来とか関係なく、ロニー追悼ってのが重要だったんだし。
 しかも、荘重なヴァイオリンによるエンディングから、フルートによる「Celtic Drum」のイントロへのつなぎが、それはそれは見事だったんで、もう全て帳消し。
 実際、「Celtic Drum」はより沁みる感じになってましたよ~。

1.SE(Theme From Harry's Game@CLANNAD)~Bell's Air 2.That's Ireland 3.Odin's Call 4.Sail Under The Midnight Sun 5.Beautiful Mind 6.The Lone Horseman 7.The Druid Song 8.Winter Of Death 9.Deadly Oath 10.Winds Of Time [Encore]11.Gates Of Babylon(RAINBOW) 12.Celtic Drum

 演奏時間は、アンコール含め75分とかそんな感じ。
 結局、『INSULA SACRA』全曲+カヴァーという構成でした。
 とりあえず、
 あれだけMCがダメダメだったのに、また、ところどころでライヴ経験の少なさやツメの甘さがアリアリと窺えたのに、
 ショウ自体は全くダレることなく、最後まで盛り上がりをキープ出来ていたのは、なかなか素晴らしかったと思います。

 とはいえ、これはほんのスタート地点。
 バンド結成から15年以上を経て、ようやくココまで辿り着いたということで──だからこそ、今後はバンドとしてさらに色んな面で成長していったもらわねヴァ~。
 「次回は春にでも」…とか言ってたけど、その時は新曲なんかも期待しちゃったりして。
 いや~、実に楽しみですな~。


 では、また。
by naniwametal | 2010-12-12 04:02
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