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ダイヤリ
by naniwametal


HONDAの「Crazy Train」CMって去年からやってたんか


 “VOICE OF AOR”@中野サンプラザ!

 メロハー系ではよく知られたあのトミー・デナンダー(元ATC!)が仕掛ける企画ライヴです。
 業界で顔の広いトミーが、ロック/ポップ・シーンで人気のシンガーを集め、名曲の数々を歌ってもらおうという──まぁ、アラフォー&アラフィフ向けのグレイテスト・ヒッツ・ショウとでも言いましょうか。
 記念すべき第1回(2回目があるかどうか不明ですが…)のメンツは以下の通り。

●ボビー・キンボール<Vo>
●ビル・チャンプリン<Vo>
●ファーギー・フレデリクセン<Vo>
●スティーヴ・オージェリ<Vo>
●トミー・デナンダー<G>
●サイット・デーレン<G>
●ケン・サンディン<B>
●ポントゥス・エングボリ<Ds>
●P.O.ニルション<Key>

 ボビーは言うまでもなくTOTOのシンガー。
 ファーギーも元TOTOですが、メニア的にはTRILLIONとかLE ROUXのシンガーでしょうか。
 ビルは長年CHICAGOで歌ってた人で、スティーヴはJOURNEYの今やミッシング・リンク的シンガーか…な?
 バック・バンドのLEGENDSはスウェーデン勢で構成。
 プロデューサーとしてもよく知られるトミーがバンマスで、SAYITことサイットとツイン・ギターでバンドを引っ張ります。
 ベースのケンは、何とALIENのメンバー!
 ドラムス&キーボーダーはよく知りませんが、前者はかなりのパワー・ヒッター&一部リード・ヴォーカルも担当してた後者は、いかにもセッション・ミュージシャンといった印象でした。

 まず最初に登場したのはファーギー。
 開演と同時に、立ち上がる観客もチラホラ。
 でも、殆どは着席のままで。
 初っ端からビルがセカンド・キーボーダーとして登場し、ペイチだかルークだかのヴォーカル・パートも担当…ってか、歌い出しはファーギーぢゃなくてビルだったり。
 (2曲目以降、あっさり引っ込んだけど)
 驚いたことに、ファーギーのあのハイ・トーンは健在!
 ただ当然ながら、TRILLIONとLE ROUXはやってくれず、TOTOの『ISOLATION』('84)から4曲を熱唱してくれました。
 ところどころビミョーに音程がヨレるのが玉に瑕…。
 あと、ファーギー・メインの曲ではないとはいえ、「Stranger In Town」をやらないとか…!
 まぁそれでも、艶のあるファーギーの歌声に、イッパツ目からかなりテンション上がりましたけどね。
 続いては、ビルがメインで登場。
 今度はアコギ持ちで。
 彼も4曲歌ったのですけど、全てCHICAGOではなく、途中「次の曲はフォスター&グレイドンと…」と、AIRPLAYの「After The Love Is Gone」(“Has”ぢゃなくて)を披露。
 (同曲の後半はキーボードを弾きながら)
 ただ、唸り節は力任せにガナる感じだったし、ファルセットはギリギリ…で、コンディションは今ひとつ?
 あと、本道AORでは、やっぱりポントゥスのドラムがうるさ過ぎて…。
 尚、一部コーラスもやっていたファーギーが、「Hard Habit To Break」(セトリの紙には“Hard RABIT To RAPE”とありました…)でピーター・セテラのパートを担当したりも。
 3番手はスティーヴ。
 「Separate Ways」のイントロが始まると、さらに場内の熱気が高まります。
 待ってましたとばかりに、ここで立ち上がる観客も多かった──けど、肝心のスティーヴの歌が…。
 高音が全く出てなくて、とにかく苦しそう。
 調子が悪かったのか、実はもう歌えないのか…。
 それでも、ヒット曲4連打(言うまでもなく、スティーヴ在籍時のアルバムからは1曲もプレイされず)で盛り上がりはしっかりキープ。
 このJOURNEYタイムでは、トミーのギターの腕前をより堪能することも出来ました。
 ラスト「Any Way You Want It」では、またまたファーギーがコーラスで大活躍。
 なのに、エンディングでポントゥスが大ミス。
 大勢に影響なかったけど。
 そして、最後に登場したのはボビー!
 完っ全っにスーパー・マリオぢゃないですか。
 しかも、相変わらず動きが怪しい。
 やたら水を飲みまくるのも笑えるし。
 でも、あの素っ頓狂ヴォイスが炸裂すると、やっぱ「コレ!」だと。
 演目は勿論、TOTO尽くし。
 何故か『FAHRENHEIT』('86)から「I'll Be Over You」もやりましたけど。
 (ボビーが「古くからのファンのリクエストで…」とかMCしてましたな)
 ここでは、他3名のシンガーが出たり入ったりしながらコーラスを。
 (スティーヴは出遅れて、「スンマセン…」ってな感じで途中から合流)
 ビルがキーボードを弾く曲もあって、ファーギーはタンバリンも。
 何でも、初日の名古屋では、ここでもビルがペイチやルークのパートを歌ったそうですが、この日は「Africa」も「Rosanna」もP.O.がソツなく担当。
 あと、「Africa」の最後のサビはファーギーが。
 「Rosanna」ではちょっとジャムっぽい展開になって、ビルがサイットからギターを奪って(?)、シブいソロを弾いたりも!
 (その間、セカンド・キーボードの席にはボビーが)
 でもって最後は、トミーが長めにソロ・タイムをもらい、たっぷり弾きまくって終了~。
 サイットも全編で2曲ほどソロをやらせてもらってたけど、オイシイところはやっぱりバンマスが全部もっていく…と。
 そういえば、4人のシンガー達も、随所でトミーの名前を連呼して、何度も持ち上げてましたな。
 その後──アンコールでは、いよいよTRILLIONの曲が…って、そんなことは全くなく、引き続きTOTOで攻めまくるワケです。
 まぁ、元々ボビー・バンドであり、ファーギー・バンドなので、TOTOのレパートリーに関しては、まだまだやれる曲が沢山あると。
 でも、アンコール1曲目が「Child's Anthem」だったのは、ちょっと嬉しい驚きでした。
 以降はまたボビーがメインで歌い、「I'll Supply The Love」の2コーラス目はファーギーにマイクを譲ったりも。
 どの曲だったか、ビルのキーボード・ソロもあったかな?

 そんなこんなで、
 開演は19:11頃、終演は21:03頃でした。
 セトリは以下の通り。

1.SE~Carmen(TOTO) 2.Angel Don't Cry(TOTO) 3.Endless(TOTO) 4.Isolation(TOTO) 5.You're Not Alone(CHICAGO) 6.Look Away(CHICAGO) 7.After The Love Is Gone(AIR PLAY) 8.Hard Habit To Break(CHICAGO) 9.Separate Ways(Worlds Apart)(JOURNEY) 10.Don't Stop Believin'(JOURNEY) 11.Faithfully(JOURNEY) 12.Any Way You Want It(JOURNEY) 13.Girl Goodbye(TOTO) 14.Africa(TOTO) 15.I'll Be Over You(TOTO) 16.Rosanna(TOTO) [Encore]17.Child's Anthem(TOTO) 18.A Million Miles Away(TOTO) 19.I'll Supply The Love(TOTO) 20.Hold The Line(TOTO)


 結局、期待してた「Hydra」も「St. George And The Dragon」も「99」もナシ。
 …って、
 元々ボビーが歌ったのは「St. George~」だけか。
 『TURN BACK』('81)からも「Goodbye Elenore」を…とか思ってたら、
 最後に集合写真撮ってメンバーが引っ込んだ直後、ステージ袖から同曲のサビを、ボビーが思いっきり声を張って歌ってるのが聴こえてくるぢゃないですか。
 これは最終公演への前フリ?
 ボビーも「明後日は違う曲もやる」とMCで言ってたし。
 (結局、プレイされなかった模様…)
 ともあれ、
 集客は寂しかったし、それぞれシンガー達は程度の差こそあれ劣化もしてたけど──色々とそれなりに楽しめました。
 次回があれば、今度こそジミ・ジェイミソンを。
 つか、
 バック・ドロップには“VOICE OF AOR”ぢゃなくて、“VOICE OF ROCK”とあったのですけど??
 それなら、もっと“AOR<ロック”な選曲で是非~。
by naniwametal | 2012-06-12 03:02
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