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ダイヤリ
by naniwametal


マクそうさまでした!


 渋谷クアトロでDELAINを観てきました!

 オランダのゴスでシンフォニックなHR/HMバンド。
 初来日です!!
 集客も上々。
 開演直前頃は半分強しか入ってなくて、こりゃヤヴァい…とか思ってたのですが、DELAINが始まる頃には8割ほど埋まってました。
 (後方の一段高くなっているエリアなどが封鎖されてたので、実質7割ほど?)
 客層もワリと若めで、それも良かったな…と。
 女子客も結構いたし。
 ただ、背中にでっかく“東京”“大阪”と日本語でプリントされたツアーTは、ちょっとアレでしたが…。


CINQ ELEMENT

 まずはオープニング・アクト。
 鹿児島のヘヴィ系5人組。
 紅一点シンガーは、のっけから白ビキニ+ホットパンツで登場。
 いや、せっかくなんで(?)最初は出し惜しみして、徐々に露出していかないと…!(?)
 それに、インパクト与えられたのはそのオッパイのみ…。
 歌も演奏もパフォーマンスも、どうも中途半端で、若手ならではのガツンとくる勢いもナシ。
 ヴォーカルの子のアクションとかも、いかにも“鏡の前で研究しました♪”みたいな感じで、今ひとつ響いてこなかったし。
 あと、ああいうことやってるんなら、ドラムはもうちょっと頑張らないと…。
 いやはや、30分のステージが随分と長く感じられた──とはいえ、まぁまだ昨年末デビューの新人なんで、今後ガンガン経験積んでいってもらいましょ~。
 お客さんの拍手も暖かかったしね。


【DELAIN】

 30分弱のセット・チェンジで、いよいよ主役の登場!
 何と、シャルロッテたんは…まさかのジーンズ(穴開きダメージですが)でフトモモ封印。
 でも、WOAで観た時はフツーにシャツ着てるだけだったティモとオットーは、片袖衣装(?)をプロテクターっぽく(??)着用してるじゃありませんか。
 マタインはいつも通り奥でひ弱に。(ヘドバンは頑張ってたけど)
 サンダーはニット帽かぶってパワフルに。
 序盤、ノリはそこそこ。
 でも、可憐に歌うシャルロッテが力強く煽りまくり、何度も何度も「ヘイ! ヘイ!」と叫ばせ、ジャンプさせ、自らも激しくヘドバンしまくるうちに、どんどん観客はヒート・アップ。
 曲が終わる度に上がる歓声も、どんどんどんどん大きくなっていきます。
 いやいや、こんなにも熱い盛り上がりになるとは…。
 でも、そうさせる力が、彼等にはあったのです。
 所謂ゴス・バンドにしては、元々キャッチーでフレンドリーな爽やかさも兼ね備えていた彼等──その本領は、やはりライヴでこそ発揮。
 演奏の安定感も抜群~。
 色んな唱法がコナせるシャルロッテは、声も色々使って、あの難しい楽曲達(やたら転調とか多いし)を見事に再現してみせ、最新メンバーのティモもすっかりバンドに馴染み、ソロ・パートでは弱冠21歳(!)とは思えない泣きのプレイで酔わせてくれます。
 (ノーマル声コーラスはちょっと心許なかったけど…)
 ベースのオットーも、時にMCして、グロウルも担当して、すっかり観客を掌握。
 あと、シャルロッテにしてもオットーにしても、日本語MCが実にウマいんですわ。
 最初、カンペ見ながらカタコトで「おらんだカラ来タでぃれいんデス♪ 日本ニ来ラレテ嬉シイデス!」…と日本語スピーチをやったシャルロッテは、以降──まるでもう来日3~4回目かというぐらいに慣れた感じで、「アリガト!」「サイコー!」「トキオー!」などを連発。
 特に、シャルロッテのあの親しみ易さと人懐っこい笑顔は、昨秋NIGHTWISHを脱退してしまったアネッテに匹敵するでしょう。
 いや、アネッテはああ見えて(?)芝居がかってもいたし、バンド・サウンドの取っ付き易さも加味すれば、軽く凌駕していたと思います。
 なので、ショウが進めば進むほどに、観客は楽しい気持ちがズンズン高まっていくワケで。
 途中、「April Rain」のサビを歌わせた時は、あんま歌声が大きくならなかったけど、そんなことでメゲるシャルロッテではありません。
 アンコール最後の「We Are The Others」では、大合唱とまではいかなくとも、かなりの人数がサビを歌ってましたね~。

 そんなこんなで、
 同期音源も駆使しての演目は以下の通り。

1.Intro(SE)~Mother Machine 2.Stay Forever 3.Go Away 4.Milk And Honey 5.Virtue And Vice 6.See Me In Shadow 7.Electricity 8.Pristine 9.Babylon 10.Sever 11.Get The Devil Out Of Me 12.April Rain 13.Sleepwalker's Dream 14.Not Enough [Encore]15.Control The Storm 16.The Gathering 17.We Are The Others

 デビュー作『LUCIDITY』('06)から5曲、セカンド『APRIL RAIN』('09)から5曲、サード『WE ARE THE OTHERS』('12)から7曲…ってバランスもなかなか。
 まぁ、「Frozen」とか「On The Other Side」とか、他にもやって欲しい曲はあったし、本編ラストが「Not Enough」ってのは、ちょっと弱いかと思ったけど、
 アンコール3曲が全てキラー・チューンで、もうアレでは盛り上がるなと言われても無理…ってぐらいに、みんな超ハイ・テンションに!
 そういえば、序盤「Go Away」でバック・ドロップが現われた時も、「ををっ!」とインパクトあったし。
 尚、「Control The Storm」と「The Gathering」のマルコ・パートは、コーラス音源も使いつつ、基本シャルロッテが歌いました。
 どっちも、あのマルコのイヤラシい歌声が聴こえてこないのは残念──もしかすると、マルコの声も同期でイイんじゃ…なんて人もいたかもしれませんが、
 シャルロッテ・ヴァージョンも、それはそれでライヴならではのレアさ満点だし、充分楽しめましたよ。
 あと…そうそう、何故かアンコールでシャルロッテはセーラー服を着て登場!
 最初、イントロが始まってもなかなか出てこないし(MC&曲紹介はオットーが担当)、これはお色直しあるな…とは思ったけど、まさかそんなコスプレとは…。
 正直あんま似合ってなくて、妙な雰囲気が漂ってましたが、いざ歌い始めると、声の存在感が面白おかしさをすっかり上回って、何となく違和感もなくなっていきました。
 ただ、あの格好で真面目にMCし、観客への感激を述べられると(当然、本人はいたって真剣)、流石に苦笑するしかありませんでしたが…。
 それに、アンコール3曲目には、暑いのかすっかり前をはだけてしまって、何だかエロくなってしまってたし。

 ともあれ、
 そんなサプライズも含め、とにかくビックリするぐらいに熱狂、熱狂、また熱狂…なライヴでした。
 バンドもきっと、あそこまでの盛り上がりは予想してなかったでしょう。
 だからこそ、超絶に印象に残るショウになったのでは?
 初来日公演、大々々成功!!!
 しかし──19:56頃に暗転&終演は21:19頃…って、90分やってなかったとは。
 いや、全然モノ足りなさナシ。
 充実感あり杉なぐらいで。
 それでも、セカンド・アンコールを求める声はしばらく鳴り止みませんでした。
 結局、もうメンバーが出て来ることはなかったものの──爽やかな感動が、そこかしこに漂っていたと思います。
 これは再来日も期待出来るかと!
 うんうん、次作のタイミングで是非また戻って来てもらわなくちゃ…ですよ!!
by naniwametal | 2013-03-19 03:37
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