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ダイヤリ
by naniwametal


エッセイはいらんな~


 クラブチッタ川崎でTNTを観てきました。

 場内はほぼ満員。
 まぁ、久々の来日──しかも、トニー・ハーネル復帰となれば…ね~。
 しかも、“『INTUITION』('89)の25周年”なんて言われたら…!

 ただ、『INTUITION』の完全再現はやらず。
 あと、トニー(ミルズじゃないよ)不在時のアルバムからも選曲されず。
 さらに、トニー在籍時のアルバムといっても、再編後の中からは、何故か『MY RELIGION』('04)のみピックアップ。
 『KNIGHTS OF THE NEW THUNDER』('84)と『REALIZED FANTASIES』('92)からも1曲ずつ。
 つまり、『INTUITION』と『TELL NO TALES』('87)からの楽曲中心となってました~。

 しか~し、
 肝心のトニーがヤヴァいぐらいに声が出ず、搾り出すような高音シャウトも痛々しく、曲によってはヴォーカル・パートの半分ぐらいを観客に歌わせちゃったりも…。
 まぁ、RAINBOWかROYAL HUNTか…って感じで、女性コーラス2名が起用され、高音パートはそっちに任せてたので、歌崩壊とまではいきませんでしたけど。
 つか、トニーが往年のあのハイ・トーンを出せるなんて、きっと誰も思ってなかったでしょ?
 とすれば、何とか許容範囲?
 (個人的には──どうせならミルズも連れて来て、ダブル・ヴォーカルだったらもっと良かった…なんて思ったりも)
 それどころか、ショウが進むにつれて、MCの度に盛り返していき、トニーの熱いトークに、みんなグイグイ惹き込まれていってた様子。
 きっと歌ってる最中は、「あちゃ~」とか思った人も、トニーに煽られれば、思わず「よっしゃ~♪」となっちゃうでしょうし。
 なので、中盤以降は歓声が大きくなるばかり。
 マイクを向けられると、サビだけでなく、ヴァースもイイ感じに合唱となり──トニーはトニーで、そんな好反応に思いっきり感動してたみたい。

 一方、ロニー・ル・テクロは常にマイ・ペース…ってな印象。
 他のメンバーは全員が黒衣装の中、ひとりだけ白いヒッピーみたいな出で立ちなのも、らしいというか何というか。
 あの独特のギター・サウンド、マシンガンのようなピッキングも健在。
 ちょいミスが目立ち、ラフな運指もあったものの、あの個性はやっぱり凄いなと。
 でもソロ・タイムでは、沢山ギターを並べての魔法プレイ(?)はやらず…。
 いかにもバイカーなディーゼル・ダールは、若干パワー不足で、「遅い…!」と思った曲もあったけど、大崩れすることはなく、シンプルかつ豪快なドラミングが心地好かったです。
 ベースのヴィクトル・ボルグは、ソツなくプレイしつつ、コーラスもガッツリ頑張ってました。
 鍵盤は、30周年ショウでもプレイしていたロジャー・ギルトン。
 ダグ・ストッケがそこにいないのが何とも寂しいですな…。
 (寂しいといえば、モーティも)

 セトリは、大阪&名古屋から一部曲順を入れ替えつつも、演奏曲自体に変化はナシ。

1.G Intro~SE~Invisible Noise 2.She Needs Me 3.As Far As The Eye Can See 4.My Religion 5.A Nation Free(SE)~Caught Between The Tigers 6.G Solo 7.Forever Shine On 8.Tonight I'm Falling 9.End Of The Line 10.Intuition 11.Downhill Racer 12.Intuition 13.E~Seven Seas [Encore]14.Northern Lights 15.10,000 Lovers(In One)

 冒頭、シンセをバックにロニーがヴォリューム奏法でちょっとしたイントロを付け、そこにSEが乗ってきて、「Invisible Noise」がスタート。
 いきなり『MY RELIGION』収録曲から…ってことで、序盤の盛り上がりはそこそこでしたが、3曲目──聴き覚えのあるドラム・フィルから、「As Far As The Eye Can」のイントロが弾けると、凄まじい歓声が!
 そう、元々本編のラス前にあった「As Far As The Eye Can」を、「Downhill Racer」と入れ替えて序盤に持ってきたのは、大正解だったかと。
 『MY RELIGION』2連打に続いて、その次が『REALIZED FANTASIES』から…とか、流石にマズいと思ったんでしょうか?
 ちなみに、トニーはちゃんと(?)「カワサキー!」とシャウト。
 以前の来日でもチッタでプレイしたことあるんでしたっけ?
 ロニーのソロ・タイムは、バックも付けて&途中、ヘンな掛け合いもやりつつ。
 それにしても、コーラス・ガール起用はドンズバでしたな。
 「As Far As The Eye Can See」のイントロとか、フツーに違和感なかったし。
 つか、かつてトニーは女性シンガー並みのハイ・トーンが出せてたワケで、いやいやマジすげーな…とか、改めて思ったり。

 あと、トニーとロニーは実に仲睦まじくしてました。
 演奏中の絡みも多かったし、本編ラストの「Seven Seas」では、ギター・ソロの前に、トニーがスライド・バーでお手伝いしたりも。
 (その直後、トラブル発生したのか、急遽トニーがギターを持ち替えるハプニングも)
 でもって、アンコールもめっちゃくちゃ盛り上がりまくりまくりまくり~。

 そんなこんなで、
 暗転したのは18:06頃、アウトロとしてモンティ・パイソンが流れたのは19:21頃。
 なので、正味75分…ってトコでしょうか。
 あ…いや、その後もオーディエンスはさらなるアンコールを求め、客出しのアナウンスにもめげずコールし続けていると、何と数分後にトニーがひとりで登場!
 アカペラで「In My Life」を歌い、一緒に歌わせようとするも、今ひとつで──「何で? THE BEATLESだよ!」とか。
 でも、バンドとしてはもうやれる曲がないのか、「明日また来てね!」と言って、引っ込んでしまいました。
 その目には、感動の涙が…?
 う~ん…コレは明日、追加曲あるかな~?
by naniwametal | 2014-06-01 01:51
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