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ダイヤリ
by naniwametal


『インフェルノ』…ハラハラ感全くナシ


 高円寺HIGHでHERONを観てきました。

 英国のフォーク・バンド、オリジナル・メンバーで45年余越しの初来日です。
 何とも素朴な爺さんが4人。
 ギター、パーカッション、鍵盤と、何でもコナすG.T.ムーアを中心に(?)、ギターのロイ・アプス、鍵盤のスティーヴ・ジョーンズ、パーカッションのトニー・プークという面々。
 リード・ヴォーカルは、主にムーアとアプスが執り、コーラスは全員で。
 プークはバウロンがメイン楽器で、曲によってシェイカーを振ったりも。
 ムーアはエレキ・ギターも弾くし、歌いながらジャンベも叩くし、シェイカーも振ります。
 とりあえず、4人とも終始座って演奏し、ひたすら平和な音楽を淡々と。
 ただ、演奏は結構ラフで、コーラスも意外に雑。
 美しいハーモニーなんてモノはありません。
 でも、それが味なんでしょうね~。

 ショウは2部構成。
 第1部が50分弱で、第2部は約1時間。
 さらにアンコールが1曲。
 「もう老人だから休憩を入れないと」「お薬の時間が必要なんだ」「裏で看護師も控えてるよ」「冗談だと思ってるだろ? でも、全部ホントなんだ」…とか何とか。
 でも、“お薬”ってビールのことなんですね?
 まだまだ若いです。
 実際、第2部の方が演奏に勢いがあって、レゲエのノリも飛び出すし、アンコールなんてブギー(バギー・ワギー?)ですから。
 演目はあんま分かりませんが、'70年のデビュー作『HERON』からの曲は幾つか判別出来ました。
 「Upon Reflection」「Yellow Roses」「Lord & Master」「For You」なんかをやってたと思います。
 あと、ボブ・ディランも沢山。
 カヴァー・アルバム『JOKERMAN』から、「To Ramona」「Slow Train」「It Ain't Me Babe」「Ring Them Bells」などなど。
 あと、再編後の作品からもイッパイやってたようです。
 「The Magpie's Song」「River Of Fortune」「Boogie Woogie(Buggy Wuggy)」…とかね。
 トラッドっぽい曲では、ムーアの歌がちゃんとトラッド風になるのがイイ感じ。

 それにしても驚いたのは、小さなライヴハウスとはいえ、スタンディング(!)でほぼ満員になってたこと。
 HERONファン…って、正直あんまイメージないですけど──実のところ、ごく普通の人達が集まってたような。
 バンドT着た人とか当然いなかったし。
 つか、一番後ろで壁にもたれながら観てたのですけど、人大杉で4人ともほぼ顔しか見えませんでした…。
 19:32頃に始まって、終演は21:38とかそれぐらい。
 いや~、和みましたわ~。
 
 
by naniwametal | 2016-11-15 04:51
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