ダイヤリ
by naniwametal


200円コーナーで久々ゲット!


 “トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2017”で映画『ローディ! 地獄からの脱出』を観てきました~。


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 フィンランド産“モンスター”メタラー、LORDIのドキュメント映画です。
 本国では'14年の公開なので、ちょっと前の作品になります。
 ただ、これがなかなか切ない内容で…。
 笑えて泣ける…という点では、ANVILの映画に通じる部分もあるかと。


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 今から10余年前──“Eurovision Song Contest Athens 2006”で優勝し、一躍フィンランドの英雄となったLORDI。
 しかしその後、年々人気は下降線を辿り、アルバムの売り上げも下がる一方。
 母国のチャートでNo.1となり、3×プラチナムを獲得した『THE AROCKALYPSE』('06)の次作『DEADACHE』('08)は第5位止まりで、アルバムのセールスも1/9まで落ち込み、さらにその次の『BABEZ FOR BREAKFAST』('10)は第9位とさらに伸び悩み、その売り上げは『DEADACHE』の半分以下に…。
 そう──'11年の時点で彼等は、熱し易く冷め易い(?)フィンランド国民から、すっかり“一発屋”と見なされてしまっていたのでした。
 地元ロヴァニエミにあったテーマ・レストランも閉店。
 レコ社からも厳しい現実を付き付けられます。
 しかも、追い討ちを掛けるように、ドラマーのオトゥスが翌'12年2月に急逝。
 さらに同年夏、鍵盤奏者のアヴァも脱退することに。
 その間、母国で殆どライヴを行なう機会にも恵まれなかった…という事実にもビックリです。

 そんな苦境の中、どうすれば状況を変えることが出来るのか…と思い悩むフロントマン、ミスター・ロルディことトミ(かなりのヘヴィ・スモーカー! 歌屋なのに…大丈夫??)の姿を追いかける監督は──何と、トミの幼馴染みなのだとか。
 カメラはその実家、それからオカンや親戚や愛犬などもリアルに映し出します。
 つか、ミスター・ロルディって実家暮らしなの?
 ちなみに、その素顔はやはり公開されていません。
 ギリギリ見えそうで…見せない。
 他のメンバーもしかり。
 唯一、最後のギグを終えたアヴァ=レーナの素顔のみ見られますが…。

 その後、レコ社のCEO(これまた幼馴染み!)がリストラされ、後任から何とかチャンスをもらい、起死回生とばかりに渡米して、あのマイケル・ワグナーにプロデュースを依頼するLORDI。
 その結果、'13年作『TO BEAST OR NOT TO BEAST』は会心の出来となり、母国のチャートでも第8位とやや盛り返したのでした。
 そして、フランスの“Hellfest”出演時の盛り上がりまくるライヴ映像で、無理矢理(?)ハッピー・エンド的に幕となります。
 これも──ANVILの映画が、ラウパ登場シーンで締め括られるのを思い出しますね~。

 そうそう──上に“LORDIのドキュメント”と書きましたが、正しくはミスター・ロルディのドキュメント…でした。
 KISSとアメコミとETが大好きで、子供の頃から色んなアイディアに満ち溢れ、自主映画(友人総動員? 監督とかCEOも出演)も撮っていた“オトナになりきれない男”の物語だとも言えるでしょうか?
 他のメンバーの出番は少なめ。
 アメンもオクスも完全に脇役。
 やはり幼馴染みの作曲パートナー、ペトリ・カンガス(P.K.Hell?)の方が出番多いかも?
 でも、一番よく出てくるのはオカンですな。
 現メンバーのマナとヘラの加入の経緯も語られてません。

 でもって──本日は、上映後に来日中のアンティ・ハーセ監督の挨拶&質疑応答アリ。


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 監督曰く「現在、僕とトミはあんまウマくいってなくて…」と。
 何故なら、オカンの露出過多&アヴァの素顔公開について、ミスター・ロルディと意見が真っ向対立したから。
 飽くまでミスター・ロルディは、秘密主義を貫きたかったようです。
 あと、監督によれば「フィンランド人は今、この“落ちぶれた英雄”を冷ややかに見ている」のだとか。
 ユーロ・ヴィジョンの異常な盛り上がりも、所詮は“怪物コスのメタル・バンドをコンテストで優勝させたら面白くね?”と、単にネタとして“祭”になっただけ…と言い切ってました。
 ただ──ホントに落ち目かというと、昨年リリースの最新作『MONSTEREOPHONIC』って、しっかり国内チャートで第10位にランク・インしてたりもするんですけどね。
 第13位だった『SCARE FORCE ONE』('14)より盛り返したのは──実は、この映画の効果もあったりして??
 ともあれ、『MONSTEREOPHONIC』ってなかなかの好作だったし、久々に来日してくれませんかね~。
 劇中で日本のことは語られていませんが、ハチマキした日本でのアメンの姿がチラっと映ったりもするので、きっとバンドは再来日を願ってる…のではないでしょうか?
 
 尚、この『ローディ! 地獄からの脱出』の上映はあと残り1回──渋谷ユーロスペースにて、2月15日(水)21:00から…となっております。
 迷ってる人は是非この機会に~!!
 
 
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by naniwametal | 2017-02-14 05:21
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