ダイヤリ
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TOUCH紙ジャケDVDのVOYAGEUR…って?池袋手刀で“Gothic Metal Goddess Vol.2”を観てきました~。 その名の通り、国産ゴシック・メタル・バンドを集めたレアなライヴ・イヴェントです。 今回は2回目で、出演は5組──それぞれに色んなタイプのゴシック・メタルを披露してくれました~。 まずトップを務めたのは、IN THIS ROOM…FOR HAPPINESS。 ご覧の↑通り、女性シンガー&ドラマーの2人組で、その他は打ち込み。 ちょいポスト・ロック(シューゲイザー?)寄りでメタル色は薄め。 …って、 初ライヴだったらしく、まだ色んなところが固まってない…といった印象。 音程がヨレるヴォーカル嬢は、ダークな曲想とは裏腹の、妙に明るく元気なMCで落差を狙う(?)も、結果的にグダグダになってしまってたし…。 今度の成長に期待…かな? 2番手はCODENAME:WINGLESS。 こちらも打ち込み使用で、ヴォーカル、ギター、ベースの3人組…って、 ベースはヘルプかな? ちょい様式美テイスト&ヴィジュ系っぽいキャッチーさも幾らか併せ持ってます。 いきなりヴォーカルのMichal嬢が目隠し&縄手錠&口枷姿で登場して、最初の何曲かは包帯で目隠ししたまま歌いました。 ところが、 このMichalもMCがグダグダで、せっかく耽美テイストを目一杯まとって歌ってたのに、しゃべると一気にアキバ(池袋?)風味に。 歌も相変わらず不安定で、ショウが進行するほどに、冒頭の演出が虚しくなっていくのですから、何とも勿体ないというか…。 せっかくキャラとかハッキリしてるし、未完成なりに、もっとやりようがあると思うので、色んな部分を練り込んでいって欲しいものです。 尚、6月にはアルバムのリリースを予定しているのだとか。 続いて、 3番手は大阪のELEANOR。 こちらはツイン・ギターを擁する5人組で、ちゃんと(?)バンド編成をとっています。 バンド名から想起されるように、'90年代半ば頃のTHE GATHERINGに通じるヘヴィだけどムーディなサウンドが特徴的で、時にはメランコリックなギターのツイン・ハーモニーなんかも飛び出し、ステージングはとてもアクティヴ。 ヴォーカル嬢も、歌ってる時から気さくさが伝わってくるタイプなので、ゴスぽくない大阪弁のMCも全く違和感ありません。 ただ、 ここのヴォーカルも平板な歌唱がどうも気になるのですわ…。 既にスタイルは固まってるようなので、あとは経験を積んで、もっと“唄”に存在感が出るようになれば、一気に壁が突き破れるかも? 新ドラマーのバタバタ具合も、今後は改善されていくことを祈ります…。 ちなみに──彼等も、今年はアルバムのリリースを計画しているそうです。 そんで、 4番手がお馴染みSINCERITY GREEN。 こちらもバンド編成──ギターのオッサン以外は全員うら若き女子!──で頑張ってます。 ヘヴィ&ダーク風味もあるけど、シンフォニック風味も効いた、王道“フィーメイル・ゴシック”…でしょうか。 本日が新ベースのお披露目だったものの、かなり硬さの残るプレイで、とりあえず今回は何とか乗り切った…って感じ? 特筆すべきは、ヴォーカルのMichiの“声力(コエヂカラ)”の向上。 ショウの幕開けでは、オペラ・ヴォーカル風のアカペラに挑戦してたのですが、明らかに発声がこれまでとは違ってました&ショウ本編でもイイ感じに声が出てました~。 あと、 ラス曲「Invoke」でちょっとした見せ場が用意されてました。 いつも端っこで淡々とプレイしているギターのMarkが、いきなりステージ中央に躍り出てソロを熱奏したのです! いや…その前にヘルプ・キーボーダーが現れ、キーボード兼グロウルのMiseanaがハンドマイクで、これまたステージ前へ飛び出したのは、もっと衝撃的だったのでは? そんで、そのままMichiとツイン・ヴォーカルに! 普段はしっとり聴かせる彼等ですが、そんなこんなで、最後は観客もノリノリ状態でした。 いや~、 バンドとしての成長の跡を、毎回しっかり見せてくれるのは頼もしいですな。 まぁ、まだまだ…のバンドだからこそ伸び代も大きいのでしょうけど、ここのところずっと、各メンバーのヤル気がどんどん強まってきていることは、間違いないでしょう。 次回ライヴ(ちょっと先になるそうですが…)も今から楽しみです! そして、 トリは勿論、イヴェント主宰のSTABAT MATER! ツイン・ギターにキーボード兼パーカッション奏者も擁する6人組で、ソプラノ・シンガーに加えて、ベーシストがデス声も兼任。 この5組の中では、図抜けてブラック・メタル色が濃いです。 …って、 スモークをガンガンに焚いてのパフォーマンスは、まるでDIMMU BORGIR? また、 MCを排除し、曲間にはベーシストが何やら(悪魔の名前とか)叫んだり、やはりデス声を兼任するようになった上手ギタリストが、以前とは見違えて存在感を発揮するようになってたり、さらに女性シンガーも、いつになく芝居がかった表情&アクションでオーディエンスを魅了…と、 努力の跡が窺えるステージ演出で、主宰バンドとしての貫禄を見せ付けたのは流石ですな。 でも、 そうなると楽曲の弱さが気になるのもまた事実で、実はベーシストが──気合いが過呼吸気味になったのか──明らかにテンパってたのも、途中からちょっと気になってしまいましたわ。 いやいや、 あと…もうちょい──さらに頑張って欲しいものです! …でもって、 かなりの大盛況となったSTABAT MATERがアンコールをやるのかと思いきや、 最後は出演シンガーが全員揃って横並びでご挨拶~。 さて──次回はいつになるでしょうか? 色んな意味で…楽しみですな~。 では、また。
by naniwametal
| 2008-05-04 04:22
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