ダイヤリ
by naniwametal


<   2010年 12月 ( 10 )   > この月の画像一覧

年末にまた風邪か~(咳)



パッと思い浮かんだモノをお答えください:

“今年のHR/HMベスト3&ベスト・ライヴは?”



平野和祥@会社員
*『VALLEY OF SMOKE』/INTRONAUT
*『CURSED』/ION DISSONANCE
*『WHAT LIES BENEATH』/TARJA
☆BULLDOZER@HOLIDAY SHINJUKU(14/08/10)


マスター藤谷ディスク・ヘヴン
*『LEAVE THIS WORLD』/DISDAIN
*『SOLITAIRE』/EDENBRIDGE
*『WEAVER OF FORGOTTEN』/DARK LUNACY
☆BULLDOZER@HOLIDAY SHINJUKU(14/08/10)


木下昭仁SABER TIGER
*『STATIC IMPULSE』/JAMES LABRIE
*『FEVER』/BULLET FOR MY VALENTINE
*『MECHANIZE』/FEAR FACTORY
☆(ライブは観に行けてないので…!)


吉田 聖『キャプテン和田の劇的メタル』ディレクター
*『STATIC IMPULSE』/JAMES LABRIE
*『BLOOD OF THE NATIONS』/ACCEPT
*『NO GUTS, NO GLORY』/AIRBOURNE
☆TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA@品川ステラボール


KohCastle Of Pagan
*『BLOOD OF THE NATIONS』/ACCEPT
*『SALON DES REFUSES』/IN LINGUA MORTUA
*『POE』/OPERA MAGNA
☆ACCEPT@“ProgPower USA XI”


土屋京輔イケメン・ライター
*『SUSPICIOUS PACKAGE』/EARL GREYHOUND
*『ビバ! アメリカ』/犬神サーカス団
*『DEAD AGAIN』/SUICIDAL ANGELS
☆陰陽座@札幌ペニーレーン24(28/08/10)


神山“ケミ~ン”豊弘@ギョーカイ復帰画策中??
*『REKREATUR』/EQUILIBRIUM
*『RESURRECTION』/GALNERYUS
*『THE POWERLESS RISE』/AS I LAY DYING
☆TURISAS@“FINLAND FEST 2010”


上田慎也@『Young Guitar』
*『SLASH』/SLASH
*『NIGHTMARE』/AVENGED SEVENFOLD
*『ORDER OF THE BLACK』/BLACK LABEL SOCIETY
☆TURISAS@“FINLAND FEST 2010”


中島俊也ワールド・ディスク
*『THE PHILADELPHIA EXPERIMENT』/FROST*
*『ASTERISK*』/小川真澄
*『THE MYSTIC AND THE MUSE』/RENAISSANCE
☆STEVE HACKETT WITH FULL ELECTRIC BAND@CLUB CITTA'(20/08/10)


MASA@ex-21st Century Metal Net
*『COME ALIVE』/TERRA NOVA
*『RECKLESS LOVE』/RECKLESS LOVE
*『THE OBSIDIAN CONSPIRACY』/NEVERMORE
☆JADED HEART@HOLIDAY SHINJUKU(08/10/10)


モクムラ例によって皆さんとダブらないよう選んでみました。
*『THE NEVER ENDING WAY OF ORWARRIOR』/ORPHANED LAND
*『INSULA SACRA』/BELLFAST
*『FOLK'S NOT DEAD』/FIDDLER'S GREEN
☆ROSS THE BOSS@“ProgPower USA XI:Midweek Mayhem”
[PR]
by naniwametal | 2010-12-31 23:24

SIRENIA新作…さらにキャッチーですな


 吉祥寺クレッシェンドで五人一酒を観てきました~。


 


 4バンド出演ライヴ企画のトリで、他のバンドは観ていませんが、五人一酒が始まる時点で、会場内はかなりの密度で混んでいました。
 外国人ファンの姿も見られたし。

 オープニングは、お経(?)SEをバックに、ドラムスの山口“ガクガク”岳以外のメンバーが全員直立不動で合掌し(ヴォーカルの松岡“まっつん”あの字のみ後ろ向き)、粛としたムードの中、お馴染みお遍路姿のガクガクが金剛杖を突きながら登場。
 いつになく演出された幕開けに、ちょっとした緊張が走るものの、続いて定番チューン「経文刻印身体」がスタートするや、いつもの情念渦巻くヘヴィ音像がその場をアグレッシヴに包んでいきます。
 前回ライヴから2ヵ月余──この日は、「そして、無に帰す」「毒薬と再生」と2曲の新曲(前者はもう新曲って感じはしませんが)がプレイされました。
 しかも後者は、アンコールで披露。
 まだライヴでは数回しか演奏されていないため、まだ随所に不安定さを滲ませていたものの、きっとこれからライヴの現場でどんどん完成されていき、いずれサード・アルバムに収録される頃には、初演時とはかなり違った印象になっているのではないでしょうか。
 また、
 中間部の「人媒花」&「斜眼の塔」という、対照的な楽曲の連打も実に効果的でした。
 他のバンドを目当てに来場した観客の中には、こういう激しくプログレッシヴな曲想にあまり耐性がないという人もいたでしょう。
 でも、あの音を全身に浴びると、あまりのインパクトにその場から動けなくなったのでは?
 特筆すべきは、まっつんの調子が抜群に良かったこと。
 高音パートも難なくエモーショナルに、伸びやかに歌い上げ、ストーリーテラーとしての力量がますます増していることを窺わせてくれました。
 高橋“ふ~みん”史男のギター・プレイも、なかなかに流麗。
 速弾きパートの音の粒立ちが、何ともクリアで気持ち好かったです。
 ところが、
 本編ラストの「無礙の人」で、有り得ない事態が…。
 途中、緊張感に満ちたサウンドの一角が崩れ、「あれ? 何??」と思った瞬間、鍵盤奏者のバンマス百田が、「うわぁあ、間違ぅたぁ~!」と絶叫。
 珍しいパターンでしたが、その場は何となく笑いで切り抜けた感じになって、そのままナニゴトもなかったかのようにエンディングを迎えたのでした~。
 いや~、ビックリしましたわい。


       


       


       


  


  


 そんなこんなで、
 この日はアンコール含め以下の7曲を演奏。
 
1.SE~経文刻印身体 2.そして、無に帰す 3.人媒花 4.斜眼の塔 5.無礙の人 [Encore]6.常闇回廊 7.毒薬と再生

 また年明け間もなく、演目を総替えしたライヴをやるというので、それも楽しみですな~。


 では、また。
[PR]
by naniwametal | 2010-12-30 03:29

栄児の熟油花椒買えた~


 大塚RED-Zoneで、ライヴ企画“Female Voices Metal Mania Vol.2”を観てきました。

 タイトル通り、女性シンガーを擁するバンドを集めたイヴェントで、この日は5バンドが出演。
 あ…厳密には4バンド+1プロジェクトでしょうか?


DISCORDIA

 トップで登場したのは、
 ソプラノとアップライト・ベースの姉弟デュオ(+セッション・メンバー)。
 前者は、BELLFASTの『INSULA SACRA』('10)にゲスト参加していたNoa嬢です。


 


 何とも残念なことに、彼等がステージに立った時点で、来場者はまだ数えられるほど…。
 しかし、そんなこと気にするまでもなく、ショウは淡々と進みます。
 そう──毎度のことですが、観客は基本的に置いてけ堀。
 曲間には、時々弟のMCもありますが、それがない時は、沈黙の中、姉が粛々と水を飲んだりして、ちょっと空気が重い瞬間もしばしば。
 姉のソプラノはわりと安定しているものの、ゴス風味からメロスピ寄りまで、どの曲も同じように歌います。

  


 弟は明らかにパワー不足で、もう少し抑揚も欲しいような。


       


 あとは音源も使用しつつ、ドラムスとキーボードは生。
 但し、前者の力量不足がどうも気になるので、どうせなら、姉弟以外は全て音源にしちゃった方が良いような。
 でも、もしかすると2人の中では、通常思い描くライヴのパターンとは、また違ったヴィジョンが存在しているのかもしれませんね~。


SINCERITY GREEN

 続いては、主宰のSG。


 


 夏以降、2度ほど他のライヴと重なって観られなかったので、個人的には久々でした。
 とはいえ、
 ヴォーカルのMichiの髪型が少し変わってたこと以外には、バンド自体にもパフォーマンスにも、そう大きな変化はナシ。


       


 あ…いや、
 いつの間にやらベースのMayuが復帰してました。
 よって、ヘルプのRyokoが出してた骨太のグルーヴは、またしても霧消。
 でも、
 ところどころでドラムのMikuが、まだまだ拙いながらも頑張ってて、それなりにヘヴィさは健在でした。


  


 あと、Mamiのフィドルがさらに存在感を増してたような。
 それなのに、せっかくの掛け合いパートで、中途半端に絡み損ねるバンマス、Markの頼りないこと…。


  


 …って、
 まだこの時点でも、動員は相当に寂しくて、な~んか勿体ない~。
 うむ~。

1.L'augurio Alla Luna(SE)~Slip Away 2.Blaze Out 3.After Leaving All 4.Dark Moon 5.Invoke


MISS MYSTERY

 3番手は、初めて観るバンドでした。
 普段は横浜辺りを主戦場にしてるとか。


       


 事前にEVANEタイプだとか、噂に聞いてもいたのですが──実際に演奏が始まると、確かにダークさもあるものの、基本はメロハー寄りと言ってもイイ、非ゴスな歌モノHRといった感じ。
 ハーフ(?)のヴォーカル嬢、Juryは大人っぽい雰囲気を醸してて、歌もしっとりイイ感じながら、もうちょいメリハリが欲しいかな~?
 あと、Juryに比べると、バックの男どもがみんな幼く見えちゃうのも気になりました。
 昔気質なドタバタHRドラマーにパンクなベーシスト、時に装飾過多になるキーボーダーに何となく印象の薄いギタリスト…という、キャラのゴチャ混ぜ感も、どことなく“学生さん”ってイメージだったし。
 ただ、
 真ん中に彼等のようなバンドが挟まることで、イヴェントとして変化がついたのは良かったと思います。


ANCIENT MYTH

 お次は、ますます話題のこのバンド。


       


 ちょっと前に沼袋だかで観た時は、あまりのダメっぷりに驚愕してしまいましたが、この日は勢いもあって、まるで別人(別バンド?)のようでした。
 人気の高さを示すように、徐々にお客さんも増えてきて、彼等が演奏する時間には、ようやく最前の柵のところに隙間が出来なくなり、フロアも一番埋まってたのでは?
 (それでも、満員にはホド遠かったけど…)
 まだぎこちなさの残るMichalのMC(あの“かしこまった感”が好きなファンもいるでしょうが)に対する反応も良く、どの曲でもお客さんのノリは上々で、彼女自身も気持ち好く歌えてたのではないでしょうか?


  


 以前はパワー不足を感じたドラマーのMittuが、見違えるように元気溌剌で叩きまくってたのも良かった…とか思ったら、
 MCで“重大発表”があり、何と彼は、来年2月に脱退してしまうのだとか!
 ありゃりゃ…。
 でも──もしや、脱退を決意したことで、何か吹っ切れたのが良かったのでしょうか?


  


 そんなMittuのパワーに引っ張られて、ギターのYuriもベースのNaokiも大ハッスル。
 後者なんて、まだ足が完治してないハズなのに、激しく横移動する姿も見られたし。
 いやいや、
 今後は是非とも、常にコレぐらいを最低でもキープして欲しいモノです。
 ファンはしっかり付いているのだから、もっともっと上を目指さないと…!

1.SE~Seed 2.Melt 3.Astrolabe In Your Heart 4.Canis 5.ヴァルプルギスの揺籠 6.Elemental Desire 7.Unlaced:Emergence

 ところで、
 サポート鍵盤奏者のJunnaは、今回どうして女装気味にしてた…んでしょうか??


SOPRANIA

 そんでもって、
 この日のトリは、SG+Noaなカヴァー・プロジェクトでした。


 


 SOPRANIAというバンド/プロジェクト名は、当然ソプラノ・シンガーに関連してて、要はMichi&Noaのツイン・ソプラノでフィーメイル・ゴシックの曲だけやるコピバン…ってことね?
 多分、これが初ライヴだったと思います。
 よって、リハ不足による硬さも見られましたが──まぁ、言わばお楽しみバンドですから、観る側も気楽にいきましょう~。
 (でも、何でコピバンがトリだったのかな…?)


  


 気になる演目は以下の通り。

1.Der Letzte Tag(ELIS) 2.Memories(WITHIN TEMPTATION) 3.Osgilliath(DISCORDIA) 4.Concerto Of The Sea(SINCERITY GREEN) 5.Nemo(NIGHTWISH) 6.The Other Half(Of Me)(WITHIN TEMPTATION)

 いきなりシブいところからスタートしてますが、WTとNWの間には、DISCORDIAの曲をMichiが歌い、SGの曲をNoaが歌うという、興味深い出し物も含まれていました。
 特筆すべきは、何となくアンコールっぽくプレイされたWTの「The Other Half(Of Me)」で、Miseanaによる必殺のグロウルが炸裂したこと!
 すっかりジョージになりきってた(?)彼女は、何とこの曲のみステージ中央に陣取ってましたよ~。


  


 さてさて、今後はどんなカヴァーをやってくれるんでしょうか?
 なかなか楽しみですな~。
 (そういえば、今回LEAVES' EYESがなかったのはちょっと意外…?)


 では、また。
[PR]
by naniwametal | 2010-12-29 03:41

FIDDLER'S GREENの20周年ライヴDVDはゲストも豪華~♪


 VOW WOW再結成@渋谷AX、2日目~。

 言うまでもなく、本日もソールドアウト。
 でも、
 せっかく椅子席にしても、いざ開演したらみんな一斉に総立ちになるんですから、最初っからスタンディングにすれば良かったのに…なんて、今さら思ったり。
 そうしてたら、もうちょっと多くの人に観てもらうことも出来たし。

 ともあれ、
 客入れBGMが「威風堂々」だったこの日も、初日に負けず劣らずの盛り上がりで、エラいことになってました。
 人見元基は変わらず絶好調!
 つか、並みのシンガーなら2日連続で(しかも、初日を盛況に終えた興奮であまり眠れず、3時間睡眠だったとか…)あれだけ濃厚なショウをコナすことなんて、とてもとても出来ませんて。
 ベースのグレッグも、昨日以上にノリノリでプレイしてました。
 2曲目「Tell Me」で、人見はちょっと高音がキツそうに見えたものの、フツーならフェイクしてごまかすところを、しっかり歌いきっちゃいます。
 THE BEATLESの「Helter Skelter」も、相変わらずめっさ暑苦しい!!(勿論、褒めてます!)
 この曲のソロ・パートで、ショルキー担いで前へ出てきた厚見が、「Speed King」@DPの一節を弾いたんですけど、しっかり山本もそれに応えて、プチ掛け合いに。
 「Kashmir」@ZEPっぽいノリの「Mountain Top」では、ちょい歌メロがヨレたりしてたけど、それもご愛嬌。
 あ~でも、
 この曲に限らず、キーボードの音がやたらデカくて、ところどころギターが引っ込んでしまってたのは残念だったかも。

 この日も、3人のソロ・タイムあり。
 まず人見が、CARPENTERSでもお馴染みの「A Song For You」を、やはりアカペラで。
 結構ジャジーな雰囲気で、やっぱり暑苦しく歌い上げまくりですよ。
 お次は厚見──これが長い!
 何と、MOON DANCERの「Arabesque」が飛び出して、もはやひとりプログレの中、『スパイ大作戦』のテーマに加えて、他にVOW WOWの曲のフレーズも盛り込んでたみたい。
 1曲挟んで、山本。
 ディレイ使用で、ひとりアンサンブルをやりつつ、音源をバックに「Ave Maria」をしっとりと。
 ドラム・ソロはこの日もナシです。
 でもって、
 その後、終盤にかけては“渡英前”の曲もみっちり。
 昨日はSEだった「Premonition」は、生で演奏されてたような。
 結局、またまたアンコールを2回やって、遂に2時間超えとなりました~。

1.Introduction~Somwhere In The Night 2.Tell Me 3.Helter Skelter(THE BEATLES) 4.Mountain Top 5.I've Thrown It All Away 6.Don't Leave Me Now 7.Vo Solo:A Song For You(Leon Russell) 8.Key Solo:Incl.Arabesque(MOON DANCER) 9.Turn On The Night 10.G Solo:Incl.Ave Maria 11.You Got It Made 12.Go Insane 13.Cry No More 14.Don't Tell Me Lies 15.Nightless City 16.You're The One For Me 17.Premonition~Hurricane [Encore 1]18.Shot In The Dark [Encore 2]19.Rock Me Now

 ただ、
 オーラスの「Rock Me Now」が終わっても、みんな帰りません。
 そりゃそうでしょう。
 昨日はまだあと1日あったけど、もうこれで全部終わっちゃうんですから。
 しかも、場内の雰囲気はまだ何となく何かやりそうで、アンコールの拍手は一向に鳴り止みません。
 これは…サード・アンコールもアリか?
 …と思わせたその時──「本日の公演は す・べ・て 終了しました。良いお年を~」とアナウンスが。
 う~ん、どうせやらないんだったら、もうちょっと早くそうしても良かったのでは?
 それか、曲をやらなくても、もう1度メンバーが出てきて、並んでお辞儀とかするだけでも、みんな納得したと思います。

 2日間に及んだ真冬の夜の夢──しかし、これで“V”は本当に終わりかというと、まだまだ分かりません。
 途中、厚見がMCで“今年は…”と言い放ったことで、“来年も?”と思わせたのも、ひとつの作戦だったでしょうか?
 まぁ、
 人見の本業の問題なんかもあって、何をやるにせよ、そう簡単にコトは運ばないのかもしれませんが、
 何とか何か起こって欲しい──そう思わせるだけの感動がそこにはありました。
 いや~、マヂで濃厚。
 ホントに凄過ぎたわ~。


 では、また。
[PR]
by naniwametal | 2010-12-27 01:56

富士山見たあとでUFO?も見ちゃうし

 渋谷AXでVOW WOWの復活ライヴを観てきました。

 実に20余年振り。
 あ…いや、去年の同じクリスマスの時期に、厚見玲衣の企画によるライヴ・イヴェント“アックスの奇蹟”で、20年越しの解散ライヴ(事実上のラスト・ショウとなった'90年5月の武道館公演の時点では、解散だとか最後だとかの発表がなかった)を行なってから、わずかに1年しか経ってない中、満を持しての(?)再結成です。

 というか、
 今回も実質は厚見主導による、言わば“再結成イヴェント”。
 “ヴァウの総て”と銘打った2夜限定の文字通りスペシャルなライヴは、それぞれ“第一幕~渡英前”、“第二幕~渡英後”と、日替わりセットとなることがあらかじめアナウンスされていました。
 ビックリしたのは、その根強い人気。
 前年の“アックスの奇蹟”もそうだったみたいですけど、今回もチケットは(高額にもかかわらず)速攻で完売し、相当に凄まじい争奪戦の末に、オークション・サイトでは凄まじいプレミアム価格に跳ね上がっていった…とも聞きました。
 会場はAXとデカかったものの、集まる年齢層を考慮してか、全席指定にして、ハナから動員数が限定されてしまったのも大きく影響したのでしょう。
 無論それ以上に、未だ“V”を欲するファンが相当数いた…ということでもありますが。

 ちなみに、
 今回、再結集したメンツは以下の通り。

●人見元基<Vo>
●山本恭司<G>
●グレッグ・リー<B>
●新美俊宏<Ds>
●厚見玲衣<Key>

 そう、
 既に音楽活動から退いている“キンさん”こと佐野賢二は、やっぱり不参加。
 ニール・マーレイも呼ばれることなく、かつてTACHYONで厚見と活動を共にしていたセッション・ミュージシャンのグレッグが起用されていました。

 開演前のBGMは、クリスマスということで賛美歌。
 ウィットに富んだ(?)開演前のアナウンスは、何でも厚見の愛娘が担当してたとか?
 そうして──満場の期待と興奮が渦巻く中、ほぼ定刻(1分押しぐらい?)にショウがスタート。
 まず最初に「スゲー!!!」と思ったのは、何と言っても人見の超絶っぷり。
 今でもコピー・セッションなんかで、年に何回かはステージに立つことがあるとはいえ、彼も事実上は音楽活動から引退している身──それなのに、ワイン・ボトルを手に登場すると、のっけから往時とさほど変わらぬパワー満載のエモーションがガッツリ炸裂!
 もう1発目の「Hurricane」から、全力&全開でオーディエンスを圧倒しまくりですよ。
 何曲かカンペ(プロンプター?)を見ていたようだし、ところどころ声が出切れていない曲もあったものの、20年の経年を考えれば、アレだけ歌えてれば充分どころぢゃないっしょ。
 実際、殆どフェイクなしでかつての歌メロをほぼ再現出来ちゃう20年選手のベテラン・シンガーなんて、そうそういるモンぢゃありませんて。
 それから──これまた強烈だったのが、厚見の衣装!
 キーボードの要塞の中で、ギラギラ派手な出で立ちは、とてつもない本気モードを感じさせます。
 (あとで「タカミーには負けません♪」とMCも)
 勿論、ハモンド、モーグ、メロトロンにノヴァトロン…と、様々なヴィンテージ機材を駆使しながらのキーボード・ワークにも、何度も何度も釘付けになりましたとも。
 特に、人見の絶唱が響き渡った「Pains Of Love」でのノヴァトロン炸裂は圧巻でしたね~。
 一方、上手側の山本も、負けじと色んなエフェクターを駆使したプレイを連発し、アーミングも豪快にジミヘン魂を迸らせまくり!
 最初、巨大なドラム・セットに子供が座ってるのかと思った新美(ゴメン…)も、ちっちゃな体から繰り出すパワフルなドラミングで、終始ドカドカ暴れまくり!
 サポートのグレッグは、終始ドラム・セット横の定位置から全く動くことなく、流石に地味に──しかし堅実に、与えられた役割を淡々とコナしておりました。
 そう──今回、唯一の残念ポイントがこのグレッグのベース・ワークだったのです。
 いや、ベースの腕前には何ら遜色ないし、譜面を見ながらのプレイも実に安定はしてたのですけど、
 やっぱし根がメタルぢゃない…って点だけが、ちょい気になりました。
 それでもグレッグは、密かに(?)アクションをキメたりもしていたんですけどね。

 そんなこんなで、
 アンコール2回含め、2時間に迫る熱演のセトリは以下の通り。

1.Premonition(SE)~Hurricane 2.Doncha Wanna Cum(Hanger 15) 3.Rock Your Cradle 4.Love Walks 5.Stay Close Tonight 6.Vo Solo:Cry Me A River 7.Key Solo:Incl.White Christmas&Mask Of Flesh(Masquerade) 8.Signs Of The Times 9.G Solo:Incl.Amazing Grace&Stille Nacht 10.Siren Song 11.Don't Tell Me Lies 12.Snow Flakes~Pains Of Love 13.Nightless City 14.You're The One For Me 15.Shock Waves [Encore 1]16.Go Insane 17.Shot In The Dark [Encore 2]18.Too Late To Turn Back 19.Rock Me Now

 ソロ・タイム3連打の最初は人見。
 「クリスマスと関係ないけど…」と、『HARD ROCK NIGHT』('86)にも入っているスタンダード「Cry Me A River」をアカペラで。
 ここでちょい高音がかすれてたのを聴いて、いくら超人シンガーとはいえ、やっぱ人の子なんだな…と、何故か安心したり。
 それでも、充分過ぎるほどオーディエンスを揺さぶりましたけど。
 続いては、厚見。
 先に人見がバラしちゃったものの、ヴォコーダーも使って「White Christmas」をやり、オケヒ炸裂な“ひとり交響楽団”な中、「Mask Of Flesh(Masquerade)」も挿入。
 それから、
 「Signs Of The Times」を挟んで、最後に(ドラム・ソロはありませんでした)山本。
 まず、ジミヘン風に「Amazing Grace」をやって、アーミング爆裂のあと、バッキング流しつつ「きよしこの夜」を。

 でもって、
 充実のセトリですが、実は渡英後の曲もやってましたね~。
 『VIBe』('88)から「You're The One For Me」とか、『V』('87)から「Don't Tell Me Lies」とか。
 アンコール最後は、英詞だったんで「Rock Me Now」とはいえ、元々は『BEAT OF METAL MOTION』('84)収録の「Rock Me」なんで、一応は渡英前?

 改めて痛感したのは、
 今回も“渡英”がひとつのキー・ワードになってように、VOW WOWと言えば何はともあれ英国…ということ。
 当たり前っちゃ当たり前で、今さら言うまでもないとはいえ、'80年代中盤──LAメタルが盛り上がってきて、みんなアメリカへ向いてたあの時期に、敢えてイギリス目指したのはスゴイな…と。
 実際、WHITESNAKEとか第5期DPでグレン・ヒューズが歌ってるみたいなナンバーが目白押しだったし、アメリカン路線を狙ったような曲にも、厚見が分厚いシンセ入れたりして、どうあっても英国由来のハード・ロック魂とプログレ魂は捨てないぞ…ってのが、20数年を経ても、今回ヒシヒシ伝わってきましたですわ。
 となれば、“B”との違いは歴然。
 そりゃまぁ、人見と厚見あっての“V”なワケですから~。


 では、また。
[PR]
by naniwametal | 2010-12-26 02:35

ウィルだかリトル・ジョンだかの歌がほぼM・ウォールキア!

 吉祥寺クレッシェンドでMANIPULATED SLAVESを観てきました。


 


 この秋にリリースされた最新ミニ『DEATH IN THE WILDERNESS』のレコ発には行けなかったんで、ちょい久でした。
 つまり、ベースが元ALDIOUSのFukoこと松根風子に代わってから初めて観たんですが──いつものマカロニ・ウェスタンなSEに乗って、むさいオッサン達と登場したそのFuko嬢を見てビックリ!
 いやいや、噂には聞いてたものの(バンマス自ら“超美人!”と豪語?してたし)、コリャ正に“美し過ぎるヘビメタ・ベーシスト”ですな。
 しかも長身で細身。
 ただ、ちょっと華奢過ぎて、折れそう…?
 腕とか“ホントにメタル弾けるの?”なんて思っちゃうぐらい。
 実際、プレイは明らかにパワー不足でしたが、このバンドの場合、以前にも女性ベーシストの時期があり、その時も同じような感じだったので、それでも問題ない…のかな?
 出来ればもっとブリブリ、ゴリゴリした音で豪快に弾いて欲しいんですけど。
 ただ、演奏力はともかく、立ち姿は立派にサマになってたし、アクションとかもガッツリやってて、女声パートまでコナしちゃう頑張りは、フツーに評価されて然るべきでしょ~。

 …って、
 1曲目がスタートして、ふと思い出しました──そういえば、ドラマーも交代してたんですよね?(汗)
 ただ、こちらもややパワー不足を感じたりも。
 いや…気になったのは、実はリズム隊だけではありません。
 彼等のライヴを観ていて、いつも思うのは──“もっと出来るハズなのに…何でこの程度?”ということ。
 この日も、ヴォーカルのJoeの気合は伝わってきたけど、何だかバンド・サウンド全体に緊張感がなくて…。
 まぁ、バンマスのYutakaはあの飄々としたキャラがイイんだから…というのは、よ~く分かります。
 でも、
 キャラと演奏はまた別にしてもらって、もうちょっとゴツめの音でガツン!というのを期待してしまうんですわ。
 プレイも、決して手を抜いているワケではないのに、どうもユルいというか、雑というか…。
 一方のTomohiroも、ずっと丁寧に弾いているとはいえ、プレイにキレがないし、相変わらずヴィブラートの弱さが気になってしまう。
 ツイン・リードでのミス・トーンも、せっかくの劇的メロディが台なしに。
 無論、何もかも完璧に弾け…というのではないんです。
 そういうカッチリCDを再現するようなバンドではないことぐらい、重々承知してますとも。
 ただ、ライヴならではのラフなパワーとか、荒削りなアグレッションといったモノは、雑にやってちゃまず出ませんからね~。
 いや…ホント、せっかく曲がイイのに勿体ないです。
 この日は、『DEATH IN THE WILDERNESS』収録全曲をプレイするという、盛り上がりポイントもしっかりあったのに…。

1.SE(Per Un Pugno Di Dollari)~The Meaning Of Suicide 2.Doberman 3.Earth, Wind And Fire 4.Aphrodite(Flame Of Passion) 5.Time To Die 6.Hell Freezes Over 7.Woman In The Ironmask 8.The Outsiders(SE)~The Man With Two Gash

 もっと“本気”を見せて欲しい──いつもそう思ってたけど、今回は特に強く感じました。
 バンドの知名度や、本来持ってる“格”みたいなモノとは全く裏腹の、何とも残念なライヴでの小粒感──それを何とか払拭してもらいたいモノです。
 キチンとやることやってれば、その上でまたそれぞれのキャラも、より魅力的に際立ってくるでしょうから。


       


       


       


       


 あと、ヘンな(ゴメン…)ツナギみたいなメンバー揃いの衣装もハズしてるような気がしてなりません。
 果たして、Fukoにアレを着せる意味があるのか…と?
 いや~しかし、ホンマに頑張ってほしいわ~。


 ところで、
 そんなマニピュの次に出てきたのは、個人的にスゲー久々に観た──BLOOD STAIN CHILDでした。
 もしかすると、5年以上振りとかかも。
 ちなみに、
 彼等にとってこの日は、毎年恒例2DAYSライヴの2日目で、当然メインでトリでした。
 お客さんも1/3以上が彼等目当てだったみたいで、前日にはソールアウトを記録したとか。
 それにしても──色々ハナシには聞いていたものの、すっかり違うバンドになってて、すっかり浦島太郎状態ですよ。
 女装したギターがいるから、てっきり新しいメンバーかと思ってたら、昔からいるRyuなんですね?!
 さらに、Sadewの後任シンガーが外人でコスプレ女子──ギリシャ人とかいうSophiaの加入にも仰天!!
 そういうバンド…になっちゃったの??
 気になってHPを見てみたら、一部メンバーのプロフィールに、“好きなアニメ”とか“好きなゲーム”なんて項目が…。
 デビュー時はCOBタイプだったサウンドも、すっかりトランス要素テンコ盛りのサイバー・メロデスに様変わりし、今では、どっちかというとIN FLAMESとかENGELに近い感じ。
 ただ、
 元々グロウル兼任だったベースのRyoの声とか、以前よりずっと本格的に野太くなってて、実にイイ感じだし──そういえば4作目って聴いてなかった(…)──曲も良さ気な感じです。
 注目のSophiaは、しっかり中央に陣取って、日本語でもMCしつつ、歌は全編クリーンで、ほぼ全曲Ryoのデス声とデュエット状態だったり。
 それはそれで面白いものの、肝心の歌が素人臭くて、新曲披露もあったとはいえ、途中でちょっと辛くなってきました…。
 あと、MCがグダグダ過ぎ。
 エットレのレーベルと契約したり、アメリカでのライヴ(ヲタク文化交流系?イヴェント参加)が決定したり…と、ますますグローバルに活躍しそうなモードのワリに、曲間では120%アマバンなノリがかなり痛かったです…。
 それでも、
 楽曲のクオリティは今も決して低くないし、何かやってくれそうな雰囲気も感じさせるので、今後どんな展開が待ってるのか、そこそこ楽しみではありますね~。


 では、また。
[PR]
by naniwametal | 2010-12-20 02:18

HIBRIA新作は歌メロがちょいロブ・ロック風?

 こんにちは。

 早稲田は奉仕園のスコットホールでブリジット・セント・ジョンのライヴを観てきました。


 


 キャリア40年以上──あのジョン・ピールに見出されたという、英国フォークの伝説的シンガー・ソングライターだそうです。
 これまでに何度か来日しているようですが、初めて観ました。
 若い頃の写真を見ても、フォークの歌姫とかそんな雰囲気はあんまなく、オバサンになった現在は、当然シブい存在感は放つものの、所謂フェミニンなムードとは無縁なようで、とにかくいたって素朴。
 その歌声は、心に染み入るというよりも、体の中を微風が駆け抜けていくかのようでした。

 会場がまた面白い。
 大正10年築という東京都選定歴史的建造物の教会の礼拝堂みたいなトコ。
 ヴォーリズの…って、その手のメニアにはよく知られているのね?
 つか、
 今回のツアーって、全国各地のオサレな会場を廻ってたようで、どこぞでは畳敷きでプレイしたとか。
 何かちょっとウザいけどかなりスゲー。

 ライヴは完全弾き語りで、実に真っ当なフォーク。
 繊細なアルペジオを奏でつつ、朴訥として土着っぽくもあり、曲によってはカントリー風だったりも。
 マイクはセッティングしてあったけど、ほぼ生音です。
 でも、ナチュラル・エコーで深く響き渡るのか…と思ってたら、そうでもなく、これまた素朴な感じ。
 とても日本人を相手に話しているとは思えない、ごくごく自然体で淡々と(勿論、英語で)語るようなMCとか、最後列に座ってたら、耳を澄まさないと聞き取れないぐらい。
 途中、日本人が2人ジョイント。
 ひとりは、ニッケルハルパを縮めたような弦楽器(インドのサーランギーというそうです)を、ステージに座り込み、弓でしっとり弾いて伴奏。
 もうひとりは、風貌が某レコ屋の魔乳店長にそっくりで驚いたのですが、これが今回のツアー主催の林拓というフォーク・シンガーだと知って、さらにビックリ。
 彼と一緒に演奏した曲のうち1曲は、MCでケヴィン・エアーズが云々とか言ってたけど、よく分かりませんでした…。
 ショウ自体は40~50分ほどだったでしょうか?
 アンコールも1曲やって、ギターをパーカッション代わりに叩き、ほぼ無伴奏みたいな感じで歌うこの曲は、それこそトラッド風でした。
 ちなみに、
 観客はひたすらジッと聴き入り、曲が終わるとひとしきり拍手──でも、歓声とかはナシという、実にオギョーギ良く静かなノリ。
 着席で限定150名とのことでしたが、8割以上埋まってたと思います。

 以下は、後日に頂いた当日のセトリです。

1.The River(John Martyn) 2.Mon Gala Papillions 3.The Hole In Your Heart 4.Fly High 5.Castaway 6.The Body Breaks(Devendra Banhart) 7.Jolie Madame(Kevin Ayers) 8.Lizard Long Tongue Boy 9.せんせえ(林 拓) 10.Rabbit Hills(Michael Chapman) 11.Ask Me No Questions [Encore]12.Lazarus


 あと…そうそう、
 実は最後12秒ぐらいしか観ていないのですが、前座をやったデュオのオッサンの方は、はちみつぱいの初期メンバーだった人だとか。
 他の公演も、何気にカップリングはメニア垂涎だったみたい?


 では、また。
[PR]
by naniwametal | 2010-12-18 04:25

にゃがにゃがウマー!


 渋谷GUILTYでBELLFASTを観てきました~。


 


 いや~、
 メジャー・デビュー作『INSULA SACRA』のリリースから1ヵ月余──“Insula Sacra Tour 2010”で名古屋、大阪と廻ってきて、満を持しての最終公演ですよ。
 フロアはイイ感じに埋まってて、物販も好調だったみたい?
 バンド・ラインナップはアルバムと同じく、以下の7名!

●西野“Koh”幸一郎<Vo>
●狩野“まこりん”慎<G>
●新井太朗<G>
●松本“まっちゃん”周二<B>
●榊間 浩<Ds>
●深沢晴奈<Flu>
●武内いづみ<Vln>

 ライヴは、いつものCLANNADのアノ曲をオープニングSEに使い、おごそかにスタート…って、SE長いわ~。
 ホントは途中で切って、スパッと始めるハズが、手違いで最後まで流しちゃった…みたい。
 でも、
 『INSULA SACRA』冒頭の「Bell's Air」も、同じくSEで済ますかと思ってたんで、生演奏に思わず力が入ります。
 でもって、いきなりKohタンが剣持って登場──高く掲げられたら、もう昂揚せずにはおれません。
 続く「That's Ireland」から、みっちり盛り上がっり、ちゃんと予習も行き届いてたのか、結構みんな歌ってました。
 喉のためにずっと禁酒を貫いてきたKohタンは、ガッツリ絶好調で熱~く歌い上げまくり。
 演奏陣も、のっけからパワー全開な榊間に引っ張られるように、壮大かつ勇壮な音世界を見事に再現していきます。
 時々、勢い余って走っちゃったりする榊間ですが、致命的にズレズレになったりはしないので、それもライヴならではの臨場感ってことで全く問題ナシ。
 つかね、
 改めて“どの曲もよく出来てるな~”とか、しみじみ思ったり。
 アレンジも絶妙で、また女子2名がカッチリ決めてくるんで、どの場面でもフルート&ヴァイオリンのメロディが映える映える。
 個人的には、2人とも非メタル畑出身ということで、今回も音とかお行儀良過ぎて、ホント言うと、唾吐き&ギコギコ希望だったりするんですけどね~。
 (あと──基本、後方で譜面見ながらプレイしてる2人が前で出てくる機会も、もうちょっと増やした方が…)
 エレクトリックとアコギ2種(スティール12弦&ナイロン6弦)を使い分け、いつも以上に“顔で”弾きまくってたまこりん狩野は、よってパフォーマンス的には満点以上だったものの、ギター・ワーク自体は相変わらず滑らかさに欠けるのが難点…。
 どの曲も抜群のフレーズ使いで、ちゃんとギター・ソロが歌える…ってのがホントに凄いだけに、毎度ちょっと勿体ないと思うんですよね~。
 一方、テクではそのまこりんを上回る太朗サンも、今回ソロの時とか前へ出てきてたのは、とっても良かったのに(橘高ソロも再現!)、
 せっかくセンターに立つんですから、もっと観客へのアピールが欲しかったかな~。
 その点、常にマイ・ペースなバンマスまっちゃんは、飽くまで我が道を行くスタイルで、それなりに客煽りもやっちゃうトコロが凄い?
 あ~でも、今回は何でダブルネックを使わなかったんでしょ?


  


       


  


  


       


  


 中盤から後半への橋渡し役的なバラード「The Druid Song」では、アルバムでも歌ったソプラノ・シンガー、Noa嬢が登場。
 しっとりデュエットは見事だったけど、2人して向かい合って歌う姿は、どこかぎこちなかった気が…。
 やっぱり、ロイ&シモーネのようにはいきませんな~。
 

       


 あと、
 歌に入る前にNoaを呼び込むんぢゃなくて、何ら前フリなく歌いながら登場させたら、もっと劇的だったのでは?
 ぎこちないといえば、KohタンのMCがほぼ全滅…。
 “ヴァルハラ”“エインヘリャル”なんて連呼して、殊さら狙ったようにヴァイキング強調してたのも痛々しかったし。
 まぁ、MCについては本人もかなり後悔の念に駆られているようなので、あんまほじくり返さないでおきましょうか~。
 ショウ構成で正解だったのは、ラス前に「Deadly Oath」で盛り上げ、その後アルバム通りに「Winds Of Time」で本編ラストをシメたこと。
 最後は速い曲…ってのは、メタルのライヴではごくありがちですが、
 実はヴァイキングでもペイガンでもなく、出発点は飽くまでケルティックHR/HMであり、今もやっぱりそれが根幹にある…ってのを示す意味でも、この決断は正しかったと思います。
 …で、
 アンコールでは恒例のカヴァー曲を。
 今回はロニー追悼もあって、RAINBOWの「バビロンの城門」──ただ、これが意外やKohタンに合ってない…!
 恐らくはキーの問題が一番大きかったんでしょうが、せっかくフルート&フィドルをふんだんに使ったアレンジが美味しかったのに、歌に情念が全くこもってなくて、歌詞を追いながら歌うだけで精一杯…ってな雰囲気も困りモノでした。
 きっと本人も、ココまで今イチになっちゃうとは思ってもなかったのでは?
 とはいえ、
 そもそもカヴァーなんて賑やかしですから、細かいコトは気にしない気にしない。
 出来・不出来とか関係なく、ロニー追悼ってのが重要だったんだし。
 しかも、荘重なヴァイオリンによるエンディングから、フルートによる「Celtic Drum」のイントロへのつなぎが、それはそれは見事だったんで、もう全て帳消し。
 実際、「Celtic Drum」はより沁みる感じになってましたよ~。

1.SE(Theme From Harry's Game@CLANNAD)~Bell's Air 2.That's Ireland 3.Odin's Call 4.Sail Under The Midnight Sun 5.Beautiful Mind 6.The Lone Horseman 7.The Druid Song 8.Winter Of Death 9.Deadly Oath 10.Winds Of Time [Encore]11.Gates Of Babylon(RAINBOW) 12.Celtic Drum

 演奏時間は、アンコール含め75分とかそんな感じ。
 結局、『INSULA SACRA』全曲+カヴァーという構成でした。
 とりあえず、
 あれだけMCがダメダメだったのに、また、ところどころでライヴ経験の少なさやツメの甘さがアリアリと窺えたのに、
 ショウ自体は全くダレることなく、最後まで盛り上がりをキープ出来ていたのは、なかなか素晴らしかったと思います。

 とはいえ、これはほんのスタート地点。
 バンド結成から15年以上を経て、ようやくココまで辿り着いたということで──だからこそ、今後はバンドとしてさらに色んな面で成長していったもらわねヴァ~。
 「次回は春にでも」…とか言ってたけど、その時は新曲なんかも期待しちゃったりして。
 いや~、実に楽しみですな~。


 では、また。
[PR]
by naniwametal | 2010-12-12 04:02

案件やっとこ99%解決(遅)

 こんにちは。

 品川のステラボールでTobias Sammet's AVANTASIAを観てきました~。

 約2年半振りの来日です。
 2度目のツアーがあるなんて、'01年には想像も出来ませんでしたね~。
 今回の来日メンバーは以下の通り。

●トビアス・サメット<Vo:EDGUY>
●マイケル・キスク<Vo:元HELLOWEEN、UNISONIC>
●ボブ・カトレイ<Vo:MAGNUM>
●ヨルン・ランデ<Vo:MASTERPLAN>
●アマンダ・ゾンマーフィル<Vo,Cho>
●カイ・ハンセン<Vo,G:GAMMA RAY>
●サシャ・ピート<G:HEAVENS GATE>
●オリヴァー・ハートマン<G,Vo,Cho:元AT VANCE他>
●ロバート・フーネケ<B,Cho:HEAVENS GATE>
●フェリックス・ボーンケ<Ds:EDGUY>
●ミロ<Key,Cho>

 何と言っても、目玉はキスケ(マイケル・キスク)でしょう!
 しかも、カイと共演なんて…!!
 あと勿論、これが日本初上陸となるボブ・カトレイにも要注目…ですが、
 個人的には、'08年のWOAでボブを観ているので、今回はやっぱり、元HELLOWEEN組の20余年振りの共演が一番の注目ポイントでした。

 ショウ序盤の流れは、アタマ2曲が前回と同じ。
 う~ん、ちょっと肩透かし?
 でも、あれだけのメンツが一堂に会するワケですから、安全策が採れるのならそうしたい気持ちはよ~く分かります。
 きっと今回も、事前にメンバー全員が揃ってのリハなんて、1回やれたかどうかだったでしょうし。
 ただ、バックドロップが『THE SCARECROW』('08)のママだったのは、流石にちょっと…。
 つか、
 アタマ4曲は、トビ+サシャ+オリヴァー+ロバート+フェリックス+ミロ+アマンダという基本出ずっぱりの7人にヨルンを加えただけのメンツでプレイされ、なかなかキスケやボブやカイは出てきません。
 まぁ、トビは絶好調だったみたいだし、相変わらずプレデター化寸前のモンゴル人…ってなルックスのヨルンも、存在感タップリに鬼唱しまくってくれたんで、文句ナシに楽しめましたけどね。
 (ヨルンは一部カンペ見てた?)
 ツアー開始からもう6公演目ということで、楽器隊もコーラス隊(ちゃんと人力!)もそれなりに安定してたし。
 (サシャのソロだけは、予想通り常に危なっかしかった…ものの)
 そうして──5曲目にようやくボブが登場。
 …って、
 もういきなりあの説得力抜群の歌唱、それから、トレードマークの怪しい右手の動きが共に全開ですよ!
 細くて華奢なオッチャンなのに、声とかやたらパワフルだし。
 続いて、6曲目でニット帽姿のキスケがステージに現れると、凄まじい大歓声に迎えられ、何とも言えない興奮が場内を包みます。
 はて…キスケったら、何かスゲー肥大してないですか?
 まぢヨルンよりもデカいのね?
 しかも、あんま声が出てません…。
 風邪で体調が万全ではなかったのもあったでしょうけど、やっぱりまだリハビリ中…なんでしょうか?
 ピンで歌うパートでも、声量のなさがアリアリと…。
 それでも、ところどころ往年のアノ声を思い出させてもくれ、ちょっと泣きそうになりました。
 トビも「あのミヒャエル・キスケが戻ってきてくれたぜ!」と盛り上げます。
 本人は、「日本で歌うのは'93年以来だな…。風邪をこじらせてるんで、みんなで助けてくれ」なんて淡々とMCしてましたけど。
 (彼のMCがあっただけでもビックリ?)
 そんで、8曲目になってようやくカイの出番が…!
 今回はギター持たずに歌メインの曲もあると聞いていましたが──何とシルクハットにステッキという出で立ちですよ!(+ちょいヒゲ)
 しかも、芝居がかった立ち振る舞いもヤケにハマってるし。
 当然、唯一無二のゴッド・ヴォイスも激炸裂!!
 ジョン・オリヴァのパートを、すっかり自分のモノにしてたのにも驚きましたね~。
 (カンペをチラ見してたけど…)

 ここまででようやく折り返し地点。
 
 あら? 以降カイはアンコールまで登場せず…?!
 う~ん…そんなのアリ??
 いやいや、
 その分、キスケとボブが盛り上げてくれますから。
 ボブはMCもやって、タンバリンも激奏し、「In Quest For」では、エレピのみをバックに、トビとしっとり歌い上げてくれます。
 全く疲れを見せないトビは、絶妙なMCでオーディエンスをどんどんヒート・アップさせ、随所で高音シャウトをキメまくり、とにかくビックリするぐらいによく声が出ていました。
 マヂ今まで観てきた中で最上級だったかも。
 おかげで、余計にキスケのダメさが強調されてしまった──クラウス・マイネのパートを任された「Dying For An Angel」とか特に──のですけど。
 そんなトビの勢いに引っ張られたのか、フェリックスは終盤にスネアのヘッドをブチ抜いてしまい(多分)、慌てて交換する場面も…。
 そういえば、
 ラッセル・アレンのパートをオリヴァー(時々、海老蔵に見えた?)が見事に歌いコナしていた「Stargazers」は、最初から最後までトビ不在でしたな。
 終始とてつもない安定感で素晴らしいコーラスをやっていたアマンダ(今回は露出度やや低めながら、激しくヘドバンするとポロリしそうな谷間に…みんな釘付け?)は、CDと同じく「Lost In Space」でもちょい独唱パートがあり、やっぱりWTしてた「Farewell」で、やっとこ一段高い持ち場(ミロと対称の位置)から降りてきて、トビと一緒に情感タップリに歌ってくれました。
 そんなこんなで、
 大作「The Wicked Symphony」でショウ本編が終了した時点で、いつの間にか開演からほぼ2時間が過ぎてて、「そんなに経ったの?」と。
 全然そんな感覚なく、あっという間に思えたのですけどね~。

 でも、
 ある意味この後こそがハイライトなのです。
 カイはアリス・クーパー役も(やはり我流で)見事にコナし、いよいよギターを手にして、必殺のトリプル・ギター状態の中、ソロもガッツリ弾く弾く!
 そして、みんな待ち望んだカイ&キスケの共演も、遂に…ですから!!
 その瞬間は、アンコール2曲目に訪れました。
 カイに自然に寄り添って歌うキスケ。
 それは、夢にまで見た光景と言っても過言ではないでしょう。
 いや~、泣きましたよ…マヂで。
 もう、キスケが全盛期にはまるで及ばない状態だったことなんて、どーでも良いし。
 そこまで感動するなんて、ライヴ前は全く思ってもみなかったのに──文字通り爆発的な大歓声と、2人を見守るトビの何とも言えない表情に、思わずグッときちゃいました…。
 トビもMCで、「なぁ、カイ・ハンセンとミヒャエル・キスケが同じステージに立ってるんだよ? 凄くない?? ジャーマン・ヘヴィ・メタルの創始者が──アイコンの2人がここに揃ってるんだぜ!!」と煽る煽る。
 さらに、そこでオリヴァーが、何とも見事なタイミングで「Future World」のイントロを一瞬弾いちゃったもんだから、もうタイヘン!!
 これまでで一番デカい大歓声が沸き起こり、ちょっとヤヴァいぐらいの状況に、“うわ…コリャこのままやってくれるか?”なんて思ったら、
 当のカイが「いやいやいや…みんな待て待て待てい! これはAVANTASIAのショウなんだからさぁ」と、まさかの“やりません宣言”ですよ。
 う~ん…確かにそうですけど、あの雰囲気なら掟破りもアリだったのでは?
 トビもOKな表情だったし、何より──自ら否定しときながら、カイも思わず感極まっちゃったみたいで、「チクショー、泣きそうだ!」とか、そんな感じだったし。
 でもまぁ、その何だか分からんけど抗い難い感情の昂ぶりは、キスケの“Tobi or not Tobi”発言でちょと和み(?)、続く「Avantasia」で何とか静まった…ような気も。
 この曲でキスケを横にカイが弾いたソロは、もう壮絶なぐらいにエモーショナルだったしね。
 でもって、
 エンディングは前回と同じく、長編のメンバー紹介(サシャのHEAVENS GATEにあれだけ大きな歓声が上がるのは日本だけ?)含む「Sign Of The Cross」~「The Seven Angels」!
 やはり全員揃い踏みでの大団円は、感動をさらにさらに増幅してくれますな~。
 結局、その後セカンド・アンコールはやらず。
 HELLOWEENナンバーの演奏は叶わなかったものの──誰も文句なんて言うハズもなく、
 これぞ感激・感涙・感嘆の圧巻ショウ!!
 …ってな余韻が、静かに場内を覆っていくのが分かりました。
 19:02開演で、終演は21:36。


1.SE~Twisted Mind 2.The Scarecrow 3.Promised Land 4.Serpents In Paradise 5.The Story Ain't Over 6.Prelude(SE)~Reach Out For The Light 7.The Tower 8.Death Is Just A Feeling 9.Lost In Space 10.In Quest For 11.Runaway Train 12.Dying For An Angel 13.Stargazers 14.Farewell 15.SE~The Wicked Symphony [Encore]16.The Toy Master 17.Shelter From The Rain 18.Avantasia 19.Sign Of The Cross~The Seven Angels(Excerpt)


 凄まじく感動的なライヴでしたわ~。
 キスケの不調についても、今は言いますまい。
 今後また、徐々に復調していってくれればイイんですから。

 ぢゃあ──果たして来年のWOAはどうなるのか?
 クライス・マイネとか呼んぢゃう?
 アリス・クーパーもジョン・オリヴァも呼んで、カイには「Chalice Of Agony」でハッスルしてもらっちゃう??
 ただ、
 WOAでは2時間半なんて絶対に無理でしょうから、実際には今回のツアーの縮小版になっちゃうんでしょうな~。
 うむ~。


 では、また。
[PR]
by naniwametal | 2010-12-09 03:57

壱鉄家ウマー! 久々ツユ呑み☆


 USENでもBELLFASTが聴ける恭子の頃、気がつけば12月も4日ですか~。
 …って、
 油断してたら(?)、『Euro-Rock Press』の第47号が発売となってました!


          


 もはや恒例とも言えるジーサンのどアップ表紙がインパクト大ですが──今号はTHE ENIDを大フィーチュア!
 あ…、一部前号に引き続きですね?
 ロバート・ジョン・ゴドフリーのインタビューはパート2が掲載です。
 それから、
 この夏、日比谷野音で行なわれた“PROGRESSIVE ROCK FES 2010”関連記事(RENAISSANCE、スティーヴ・ハケット他)もテンコ盛り。
 オールド・パワー健在なURIAH HEEP、BAD COMPANY、WISHBONE ASHの来日記事も、レトロ志向のメタラーの皆さんは要チェキですよ~。
 他にメタル関連だと、ジェイムズ・ラブリエ@DTのインタビューも。
 盟友マット・ギロリーも、ついでに取材されてます。
 あと、
 毎度のKING CRIMSON、MAGMA辺りも要注目だし──そうそう、忘れちゃいけない…“ProgPower USA XI”のレポート記事もありましたね~。
 こうやって振り返ると、今号はかなりメタラー向け??

 勿論、
 毎度の多ジャンル大量レビュー(カラーのメタル枠多し!)、隠れファンが多い映画レビューも、いつも通りにガッツリ読み応えアリアリ~。
 今回も、季刊なんでネタ古い…とか言わんと、もろもろチェキってみてみてください~。


 では、また。
[PR]
by naniwametal | 2010-12-04 15:19