ダイヤリ
by naniwametal


HIM新作…BS&TON色全開で重っ♪



 COUNTDOWN TO W:O:A 2007
        003 DAYS !!!




    




 そんなこんなで──行ってきます~。
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# by naniwametal | 2007-07-30 11:48

ツアマネはイェルク先生?


 SONATA ARCTICAの最新作『UNIA』に伴うジャパン・ツアー最終日へ行ってきました。

 渋谷AX──お客さんの入りは7~8割ってトコでしょうか。
 2階席で観てたのですが、1階フロアは最後部がまるまる空いてました。
 とはいえ、
 暗転後に沸き起こった歓声のあの大きさは、まだまだ彼等の人気が衰えていない証拠でしょう。
 (終演後、マーチャンのTシャツも売り切れてた…?

 実際、
 初期ナンバーでは合唱が凄かったです。
 まぁ、
 『UNIA』からの連打で幕を開けたので、最初は思ったホドではなかったものの、3曲目に「Victoria's Secret」がスタートすると、まるで打ち合わせしてたかのように、イントロから「ヲーヲー」とフレーズの大合唱が!
 でもってそれは、
 「Fullmoon」でも、当然「San Sebastian」でもガッツリ起こったワケですが、
 正直、サンセバはアンコールで良かったような…。
 盛り上がり自体も、「Don't Say A Word」の方がずっと凄かったし。

 それにしても、
 『UNIA』からかなりやりましたね~。
 でも、
 残念ながら──やっぱり盛り上がるのは初期ナンバーなんですよ。
 つか、
 個人的にはそれなりに気に入ってた『UNIA』収録曲ですが、
 よく“アルバムはアレだったけど、ライヴで聴いたら良かった”…ってパターンはあるけど、
 見事に“ライヴだと余計にショボく聴こえた”…ってのは…どうなの?

 あ…そうそう、
 ヤニの代役でやって来たエリアス・ヴィルヤネン(トニーに「ヤリチン!」とか言われてましたな♪)は、相当なテクニシャンでした。
 ヤニのフレーズをウマく再現…どころか、どのソロも軽々弾きコナしてたし、ソロ・タイムでは“まんまヴァイ”ですから!
 それに、
 ギター・サウンドがまた良いのですわ。
 (バンド全体のサウンド・バランスはあんま良くなかったけど…)
 でも、
 フツーそれだけイイ音を出すプレイ巧者が加わったら、バンドの印象もグッとアップしそうなモノなのに、どこかいつものダメダメで垢抜けない印象が──何故か?
 そう、
 エリアスの流麗なプレイに、リズム隊が全く追いついていないから…でしょう。
 特にドラムス…。

 実は今回、
 トニー・カッコも驚くぐらいによく声が出ていて(ラフに声を張るとアラが出ちゃいますが)、以前の“今日は大丈夫かな~”“ちゃんと歌えるかな~”といった心配がまるで嘘だったかのように、立ち振る舞いも堂々としていました。
 キーボードのヘンカも──相変わらず、見た目にはかなりやる気なさそうでしたが──まぁフツーに速弾きソロとかやっちゃいますよね。
 ところが、
 リズム隊にはあんま進歩が見られなくて…って、それは大きな問題なのではないでしょうか?
 バンドとしても、
 いよいよ本当に脱メロスピして、大人の階段を昇ろうとしている時なのに…。

 あと…気になったのが、
 トニーもヘンカも、すっかりエリアスをメンバーとして認めてるような雰囲気を醸し出していたこと。
 今日もヘンカがソロ・バトルの終盤に、「俺達のニュー・ギタリストだ!」と言ってましたよね?
 (トニーも言ってましたっけ?)
 当初はヘルプのつもりが、この日本ツアーの間にエリアスは正式メンバーに昇進?
 でも…そしたらヤニの立場は??
 気になるトコロです…。


 そんなこんなで(?)、
 本日のセット・リストは以下の通り。

1.Intro(SE)~In Black And White 2.Paid In Full 3.Victoria's Secret 4.For The Sake Of Revenge 5.8th Commandment 6.Tallulah 7.Fullmoon 8.Caleb 9.Black Sheep 10.It Won't Fade 11.Graveimage 12.G Solo~G&Key Battle 13.San Sebastian [Encore]14.My Land 15.Don't Say A Word 16.The Cage~Vodkaa~Nukkumatti

 「Nukkumatti」って何?
 最後に歌ったメロがそうなの??
 いやいや、
 「Replica」はやって欲しかったなー。

 まぁ、
 それ以前にアレなトコロは幾つもあったけど、今はエリアスの今後の進退も含めて、SONATAにとっては色んな意味で過渡期的な段階なのか…と。


 果たして、
 秋の“ProgPower USA”の頃には、どうなってるんでしょうか…?


 では、また。
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# by naniwametal | 2007-07-23 01:02

あら、ニーゴルドぢゃなくてニゴールド…では?


 いよいよ“W:O:A 2007”開催まで2週間を切った…ということで、
 今さら去年の写真をランダムにチョロっと。


 まずは、
 今年秋の“Thrash Domination”で、ようやくの初来日が決定したNEVERMORE

       

 未だにウォーレル・デインという表記に馴染めない──現在、元SOILWORKのピーターをパートナーに初ソロ作を制作中とかいう──ワレル・ディーンです。
 ヤケにラフな格好ですけど、リハとかぢゃなくてショウ本番の一幕ですよ。
 ここのところずっと帽子着用なので、もしやアレなのか…と思いきや、激しくヘドバンする際は、律儀に(?)キャップを脱いでくれます。
 そういえば、
 この時はSANCTUARYの曲をやったんでしたっけ…?
 いや…確か'06年はやらなくて、'01年のWackenで「White Rabbit」をやったんだと記憶しています。

 WD:「SANCTUARYの曲をやるぜ~!」
 客:「ウヲーーーッ!!!!」
 (「White Rabbit」始まる)
 客:「あれ? それってカヴァーやんけ!!」
 WD:(…満足気な表情で歌ってる)

 果たして──日本では??



 続きましては、
 ファンタジック・コスプレ・メタラーのBATTLELORE

  

 この写真では分かり難いかと思いますが、
 流石にライヴ・ステージではCDブックレットみたいな特殊メイクはしていません。
 勿論、
 全員それなりの衣装は着用してますけどね。
 ちなみに、
 ♂ヴォーカルのトミは剣を手にしていて、観客の側でも何本か剣とか斧とかが突き出てました。
 ♀ヴォーカルのカイサたん(@貧乳)は、見事にシャラポワ(…死語?)ってて、もう初っ端からキモ・メタラーどもが大騒ぎですよ。
 あと、
 この写真には写ってませんが、♀キーボーダー(生フルートは吹かなかった…と思う)もかなり活躍されておられましたわ。



 お次は、
 スペイン産ゴシッカー、FOREVER SLAVE

  

 とりあえず、
 “喜多嶋 舞+ラファエル・ビッテンコート(汗)”なルックスのレディ・アンジェリカたん目当てで最前はキモヲタの巣窟に。
 ただ、
 アルバムでもそこそこだった彼女の歌も含めて、演奏はかなりショボめで、楽曲自体も超強力…ってことはなかったため、途中でスッカリ飽きてきてしまったような記憶が…。
 いや、何だカンだで最後まで観たような気もします。
 そろそろ次作も見えてきそうな感じなので、ガッツリ成長を遂げていることを期待しましょう~。



 そんでもって、
 再結成組としては、CARNIVOREなんかも出てましたね~。

  
   ▲何故かスポーティな格好のピート・スティール♪

 …って、
 コルピの真裏だったんで、写真撮ってる間しか観なかったのですけど。
 そしたら、
 その後、トップレスのオネーチャンが沢山ステージに登場したりしたそうです。
 ちょっと残念…?
 ピーターは傍らにワインを置き、時々ラッパ呑みしながら淡々とショウを進行。
 やる気あるのかないのか分からんノリがいかにも…でした。
 …で、
 今年のWackenにはTYPE O NEGATIVEが出たりします~。



 最後は、
 地元ドイツの騎士ロッカー、SUBWAY TO SALLY

       
        ▲フィドル担当はいつもクールなフラウ・シュミット!

 ななな…何と、
 真夏のヴァッケン村に雪が舞い散る実に幻想的なショウの幕開け!
 …と思ったら、
 人工雪でも何でもなくて、雪に見せた泡でした。
 結構この手の演出は、他のバンドもやってるみたい。
 まぁ、
 それでも充分「スゲー!」と感激したのですけどね。
 尚、
 彼等は掟破りな(?)2年連続出場…ってことで、今年もWacken参戦します♪
 これまた楽しみですわ~。
 (「Der Hofnarr」…やってくれんかな~



 そんなこんなで、
 この期に及んで(?)前夜祭へのOVERKILLの参戦が急遽決定した模様!
 ジョニー・Zの元へ舞い戻った彼等は、この秋にニュー・アルバム『IMMORTALIS』をリリース予定…とのことなので、もしかしたら新曲が聴けるかも?



 いずれにしても、
 今年も…ホンマ雨だけは勘弁ですわ~。


 では、また。
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# by naniwametal | 2007-07-22 02:21

GATEはライヴの方が数万倍も凄いのね


 “現在、世界で最もよく知られた日本のHR/HMバンドは何か?”──そう訊かれたら、あなたはどんなバンドを思い浮かべますか?

 LOUDNESS?

 確かに、
 かつて全米チャートでTOP100に2度も食い込んだことがあるLOUDNESSの知名度は今でもかなり高いでしょう。
 日本のバンドといえばLOUDNESSしか知らない…という欧米のHR/HMファンも少なくないハズ。
 また、
 プロ・アマを問わず、ギタリストの間でのアキラ・タカサキの浸透度は、今も相当なものがある…と、'05年の“Earthshaker Fest”でも実感させられました。

 でも、
 実はそのLOUDNESSに負けず劣らずの国外知名度を誇るバンドがもう1組います。

 そう──SIGHです。

 まさか…と思う人もいるでしょう。
 それも無理ありませんが、
 実際に欧米のメタル・ファンと現地で接した時、彼等との会話の中で日本のバンドの話題になると、必ずといっていいぐらいにSIGHの名前が挙がってきます。
 しかも、
 さしてマニアックには見えない連中が、「日本のバンド? SIGHなら知ってるよ」と普通に言うのですわ。

 勿論、
 LOUDNESSの名前もよく出ますが、大抵その次に──いや、その前に…ということの方が多い!──出てくるのはSIGHです。

 残念ながら(?)、ANTHEMでもOUTRAGEでもUNITEDでもBOWWOWでもありません。
 そういったバンドを知っているのは、そこそこの年配メタラーか、意識的に日本のバンドを掘り下げてリサーチしているマニア連中でしょう。
 少なくとも個人的な経験上はそうでした。
 他によく名前が挙がるのは、DEFILEDやSABBATといったところか、最近では、DIR EN GREYとかMUCCといった所謂“Japanese Visual-Kei”だったりします。
 あるいは、もはやメタルの枠を飛び越えて、「少年ナイフ!」…なんて言われることもありますけど。


 きっとSIGHも、
 最初はアンダーグラウンドのネットワークでじわじわとその名が広がっていったのだと思われます。
 実際、
 当初は“世界で最もよく知られた日本のブラック・メタル・バンド”でしかなかったし。
 しかし、
 インターネットの普及に伴い、情報発信においてメジャーもマイナーもなく、誰でも簡単にマニアックな世界へ踏み込めるようになり、状況は変わりました。

 …って、
 SIGHの場合は、まだ雑誌メディアが重要な情報源だった時代から、どんどん海外に打って出ていたこともあって、実のところ、以前からかなり広く知られていたのですけど。
 もしかして、
 それを知らなかったのは日本人だけかもしれません…。


 そんなSIGHが、この6月にニュー・アルバムをリリースしました。
 『HANGMAN'S HYMN』とタイトルされたこのコンセプト・アルバムは、ここしばらくサイケの世界へ遊び入っていたSIGHが、久々にシンフォニックなブラック・メタルの奈落へと舞い戻ってきた、正に重要作です。

 さらに、
 『HANGMAN'S HYMN』リリース後、下記ラインナップとなったバンドの現状もすこぶる良さそうな感じ。

●川嶋未来<Vo,key>
●Mikannibal<Vo,Sax>
●石川慎一<G>
●藤並 聡<B>
●原島淳一<Ds>


 ライヴ活動も意外に(?)順調で、今年に入ってからもう東京で2回もライヴがあり、4月にはノルウェーで開催された“Inferno”フェスティヴァルへ呼ばれ、IMMORTAL、SODOM、ZYKLON、BRUTAL TRUTHといった錚々たるメンツと共演。
 さらに、
 この夏にもまた、東阪でライヴが予定されてるそうです。


 そんなSIGHのリーダー、川嶋未来にインタビューを申し込んでみました。

 最近のSIGHの状況、川嶋のバンド哲学、そして今後…などについて訊いています。



↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ( 下 記 に て ) ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

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# by naniwametal | 2007-07-16 03:29

閉店セールでボッタクられる…


★ ☆ ★ ☆ S I G H Interview ★ ☆ ★ ☆



お:まずは、前々作『IMAGINARY SONICSCAPE』('01)~前作『GALLOWS GALLERY』('05)のサイケデリックな路線から、新作『HANGMAN'S HYMN』で再びシンフォニックなブラック/スラッシュ・メタル寄りの方向性を取り戻したキッカケと理由を教えてください。

川嶋未来:全編速い曲だけのアルバムという構想は昔からあったんですよ。ただ、ヴァラエティに富んだ曲調というSIGHのアイデンティティを失わずに、そういうアルバムを作るという方法が思いつかず、これまでは実現出来ないでいました。それで今回、コンセプト・アルバムではないものの、クラシックの交響曲であるとかオペラのように、各曲を歌詞的にも音楽的にも関連付けることによって、10曲がそれぞれ楽章というか──“10曲集まって1曲”とも捉えられるような構成にすることで、やっとアイデアが結実した感じです。
 今回これをやった理由としては幾つかあるのですが、まず原島(淳一:Ds)の加入があります。あと、クラシックのCDの値段がやたらと下がってきていて、最近またクラシックを聴く機会が凄く増えてきたのもありますね。以前にはなかなか手が出なかった長時間の作品も、10枚組が数千円で買えたりするようになって、個人的にクラシック熱が高まったというのも大きいんですよ。

お:『IMAGINARY SONICSCAPE』のラインナップから、新たに原島を加え、元々ドラマーだった藤並 聡がベースにコンバートしましたが、そもそも『GALLOWS GALLERY』で原島を加えようと思ったキッカケは? また、原島が加わったことで、SIGHはどう変わったと思いますか?

川嶋:『GALLOWS GALLERY』はアップ・テンポの曲が殆どだったので、どちらかというとへヴィなドラミングを得意とする藤並とはスタイルが異なる…と思ったんです。それに、藤並は元々ドラムスだけでなく、ベースやギターも得意で、特にベースに関しては僕よりもずっとウマいので、新しいドラマーを入れて藤並がベースに回るのが、明らかにバンドとしてベストな方向だと考えての決断でした。あと、原島のドラミングはHELLCHILD時代から知っていましたから、彼が入ればやれるスタイルも広がるだろうとも思ったんですよ。
 実際、原島を加えなければ、『HANGMAN'S HYMN』のようなアルバムは作れなかったと思います。これまでずっと同じ3人(註:川嶋+藤並+ギターの石川慎一)でやってきたので、新しいメンバーを加えることでバランスが崩れるかも…という心配もありましたが、結果的に、音楽的にも人間的にも非常にうまくいってますね。

お:その後、さらにヴォーカル兼サックス奏者のMikannibalを加えたキッカケと理由は?

川嶋:元々彼女とは、『HANGMAN'S HYMN』の中ジャケ用のモデルを探している時に、友人を介して知り合ったんです。その際、彼女もデス・メタル・バンドをやっていると知り、そのバンドが参加しているオムニバスCDをもらったので、正直なところ殆ど期待もせずに聴いてみたところ、大変驚きました。その後、ステージも観たのですが、サックスも吹けるし、英語もペラペラなので、これはもうお願いしない理由はないな…という感じで。
 実際、ステージ上でも見栄えするし、これなら…と思って“Inferno”(フェス)にも臨んだのですが、何かもう…彼女に全て話題を持っていかれた感じで、海外の雑誌のライヴ・レビューも、彼女の写真しか載っていないような状況で、予想以上の反響にビックリしているところです。

お:石川慎一、藤並 聡とはもう長い付き合いですが、彼等はSIGHにとって、またあなたにとってどんな存在ですか?

川嶋:SIGHというのは、音楽的にもスタンス的にも、わりと特殊な位置にいるので、やはり彼等でないとSIGHは成り立たないと思っています。例えば、石川よりウマいギタリストなんて幾らでもいるのですが、彼の弾くギターというのは、いい意味でも悪い意味でも彼独特のモノなので、他の人が弾いたら全くの別物になってしまうでしょう。
 ただ、若い頃は一緒にCD屋へ行ったり、お互いの家を行き来したものですが、最近はもうリハやライヴの時に顔を合わせる程度ですね。逆にそれが、同じメンバーで長くバンドを続ける秘訣かとも思います。

お:かつてSIGHは、あまりライヴをやらないバンドとして知られていました。アルバムのサウンドが生再現不可能なのもその一因だったとも言われていますが、実際はどうだったのですか? もしかして、バンド側としては“あまりライヴをやっていない”とは思っていなかったのでしょうか?

川嶋:おっしゃる通り、アルバムのサウンドをライヴで再現するのが難しいというのが、(ライヴをあまりやってこなかった)理由としてまずひとつ挙げられます。あともうひとつは、日本という狭い場所で頻繁にライヴをやることの必然性が見出せないところにあります。アメリカやヨーロッパのような広いところであれば、各地を何ヵ月も掛けて廻るのも意味のあることだと思います。しかし、日本のような狭い場所で、ましてや東京で毎月ライヴをやって、果たして意味があるのかどうか…。
 もし仮に、VENOMが東京で毎月ライヴをやったとしたら、そりゃ最初の頃は観に行くでしょうが、果たして半年後も通い続けるでしょうか? そう考えると、東京でのライヴは年に1~2度やれば充分なのではないかと思うし、その考えは変わっていません。
 あと、日本におけるライヴ環境の悪さというのもあります。ライヴを行なうのにノルマを払わなくてはいけないとか…。勿論、海外でも有名なバンドのオープニング・アクトをやるために、お金を払わなくてはいけないというケースはあります。でも、それはそれだけの対価に見合う効果があると思うからやるワケで、日本のようにライヴハウス側のリスクをバンドに押し付けているようなやり方とは全く違うものです。

お:そんなSIGHも、近頃は積極的にライヴを行なっているようですね?

川嶋:さっきも言ったように、東京で毎月ライヴをやろうとは考えていませんよ。ただ、アメリカやヨーロッパを始め、日本でも各地には出来る限り行きたいと思っています。以前の3人編成の時とは違い、Mikannibalも加入して5人になったことで、かつてはライヴでやれなかった曲もやり易くなったというのも(ライヴの回数が増えた)一因ですね。

お:先ほどもちょっと話題が出ましたが、今年4月にノルウェーの“Inferno”フェスティヴァルに出演した時の様子を、もう少し話して頂けませんか?

川嶋:規模は大体2000~3000人で、雰囲気はとても良いです。ノルウェーのフェスというと、危険な思想を持ったブラック・メタル・ファンが大挙して集結するようなイメージがあるかもしれませんが、実際は暴力沙汰なども一切なく、どちらかというとても和やかな雰囲気でした。
 ただ、オーディエンスはわりとシビアで、つまらない演奏だとみんなすぐに出て行ってしまいます。TIAMATなどはあまりに場違いで、最初から殆どお客さんもいない状態で可哀想でした。DARK FUNERALもウケが悪く、どんどんお客さんが減っていってました。一方、IMMORTALなどは国民的英雄という感じで凄く盛り上がってましたね。北欧人はみんなやたらと背が高いので、会場が混雑すると、もうステージは全く見えないという有様でした。
 演奏面では、殆どのバンドがヨーロッパ・ツアーの最中にフェス出演という感じなので、流石に場慣れしているというか──とても安定した演奏をするバンドが多かったです。個人的には、SODOMがとても良くて驚かされました。SODOMは初来日のチッタ公演を観に行ったんですが、あまりのつまらなさに“このバンドを観ることはもうないだろう”と思っていたのに、何というか…ヨーロッパという本場で観るSODOMはかなり違ってて、“ああ、スラッシュのライヴだなぁ…”という良さがありましたね。
 ちなみに、出演バンドの中には、BRUTAL TRUTHを始め、PRIMORDIALやHECATE ENTHRONED、MOONSPELLなど、以前一緒にツアーしたことがあったりする知り合いのバンドも多かったです。

お:これまでにどんな国でライヴを行ないましたか?

川嶋:アメリカ、イギリス、アイルランド、ドイツ、ノルウェー、マレーシア、シンガポール、台湾…あたりですね。

お:思い出深いエピソードや笑える話などありましたら教えてください。

川嶋:一番酷かったのは、台湾行きの飛行機に乗ろうとしたら、石川のパスポートの有効期間が足りないとかで、搭乗を拒否されたことです。結局、台湾のプロモーターが当局にかけあってくれて、急遽ビザを発行してもらい、翌日の飛行機で台湾入りし、空港からそのままライヴハウスに直行して演奏を行ない、翌朝また日本に帰ってきたんですけどね。

お:日本と海外のファン/オーディエンスの違いというと?

川嶋:やはり、アメリカやヨーロッパのファンというのは、沢山のバンドがツアーで廻ってきますから、その分ライヴを観る目もシビアだと思います。日本は地理的な問題もあって、どうしてもブレーク前の若いバンドを観る機会が少なくなるし、新しいバンドの情報も、なかなか日本語では見つけづらかったりしますからね。インターネットの普及で、それでも昔よりは随分良い状況になっているとは思いますけど。

お:SIGHは“日本よりも欧米でより知名度のあるバンド”だと思うのですが、そんな状況をどう受け止めていますか?

川嶋:それはそれで別に構わないです。僕が10代の頃に聴いていたバンドも、輸入盤しか出ていないようなものばかりで、日本での知名度など殆どありませんでしたから。それに、そもそもブラック・メタルというジャンル自体、欧米では認知されているものの、日本ではまだまだマイナーですから、そういう扱いも当然かと思います。
 それに、海外ではブラック・メタルを扱うメジャー級の雑誌が沢山あって、(海外のファンは)SIGHをそういった雑誌で目にすることもあるでしょうが、日本にはそういう媒体がありません。なので、普段そういう雑誌媒体でしか情報収集しない層へのアピールという点では、海外よりも日本国内の方が難しいように思います。

お:日本での知名度アップや、活動の場の拡大について考えたことはありますか?

川嶋:元々の考え方として、日本での活動や知名度を上げることよりも、まずアメリカやヨーロッパでのアルバム・リリースと活動を優先…というのがありました。確かに僕らは日本人ですが、やっている音楽──ヘヴィ・メタルは100%西欧のものであり、そのフィールドでやっていく以上、アメリカやヨーロッパのレーベルと契約するのは特異なことではなく、むしろ当然のことだと思っています。
 例えば、アメリカのMORBID ANGELがイギリスのEarache Recordsと契約したからといって、「彼等は海外のレーベルと契約を結んでいるバンドなんだ」なんて誰も意識しないでしょう。なのに、何故か日本のバンドが海外のレーベルと契約すると、やたらと“逆輸入”というようなことが強調されますが、何も特別なことではないです。
 自分が若かった頃を考えると、限られた小遣いの中でLPを買っていく上で、やはりどうしても、日本のレーベルと契約している日本のバンドというのには手が出せませんでした。毎月何枚も欲しいLPがリリースされる状況で、わざわざそういった日本のバンドを優先して購入しなくてはいけない理由がなかったからです。その辺を踏まえて、日本のファンにもCDを聴いてもらおうと思ったら、たとえ遠回りであっても、海外のレーベルと契約してやっていく必要があると思うんですよ。

お:現在、SIGHには日本語のHP存在しませんが、これはどうしてですか?

川嶋:日本語のHPは、以前は作っていたのですが、アップデートする時間がないのでやめてしまいました。ただ、日本国内のライヴ告知などは、日本語のHPで出来れば…とも思うので、簡素なものはいずれまた作るかもしれません。
 でも、大掛かりなものは現行の英語版ページがあればいいかと思っています。そんなに難しい英語で書かれているワケではないですし──やっぱり、大規模なものを2つの言語で…となると、稼動も倍になってしまいますし。

お:先頃、北米ツアーがキャンセルになり、その件はHPでも伝えられていますが、何か補足することなどありましたらお願いします。

川嶋:北米ツアーはブッキング担当があまりにいい加減で、ツアーを強行すると非常に危険な状態だったので、キャンセルとなりました。カリフォルニアでのMAYHEMとのショウだけはやる予定だったのですが、ヘルハマー<Ds>が肩を痛めたとのことで、延期になってしまい、現在新しい日程を待っているところです。


お:そういえば、6月の大久保HOTSHOTでのレコ発ライヴでは、ABIGAILの人がベースをプレイしていましたね?

川嶋:実は、予定されていたアメリカ・ツアーに、藤並が仕事の関係もあって参加出来ないとのことで、ABIGAILの鈴木に代理をお願いしていたんですよ。ところが、ツアー自体が延期になってしまい、結局、単発の(国内)ライヴにもかかわらず、鈴木にお願いするという形になったんです。

お:国内での次のライヴ予定は?

川嶋:次回ライヴは、大阪が8月18日(土)@梅田シャングリラ(w/ 夢中夢)、東京が8月25日(土)@初台WALL(w/ ABIGAIL)です。

お:では最後に、バンドの今後の目標と展望を教えてください。

川嶋:とりあえずは何本かライヴをやり、その後、次のアルバムの制作準備にかかりたいと思っています。5人編成としてのアルバムなので、アレンジの可能性も広くなっており、楽しみです。また今後は、もっと海外でのツアーやフェスティヴァル出演などを増やし、より知名度を上げていきたいと思っています。
 尚、SIGHの最新情報については──英語ですが──HPMySpaceを参照してください。

お:ありがとうございました。
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# by naniwametal | 2007-07-16 03:21