人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ダイヤリ
by naniwametal


おおおおお…オワタの?


 Dress Akiba HallでPRAEDを観てきました~。


 


 …って、
 何だかよく分かりませんよね?
 スイス人のパド・コンカとレバノン人のラエド・ヤシンから成る前衛デュオです。
 音楽と映像を融合させた、エクスペリメンタルでフリーキーなパフォーマンスを行なっています。

 パドはベース&クラリネット担当。
 ラエドはダブル・ベース担当。
 ただ、
 2人ともフツーには演奏しません。
 クラリネットは、無茶吹きするけどわりかしマトモですが、エレクトリック・ベースとダブル・ベースは、基本的にノイズ発生装置のような感じで使います。
 前者は膝の上に置かれ、弦を擦り、ピックアップをそのままマイクとして使い、ボディに色んなモノをぶつけたり、何か落としたり、その上に転がしたり。
 後者はもう“弦が張られた空洞の箱”状態で、横に倒したまま、上にシンギングボール(?)を置いて共振させたり、弦を叩いたり、ほぼ85%ぐらいの割合でパーカッション的に使用
 前者は時にフレーズを奏でることもあるものの、殆どの場面でエフェクトを掛けたり、ループさせたりと、どちらも当たり前には鳴らしません。
 さらに、
 ラエドはガー音からピー音まで、ジャックをいじくったり、カセット・テープを使ったりして、自在にノイズも生み出しまくり。


      


  


 ステージ中央にはスクリーンがあって、飽くまでそっちがメインとばかりに、パド&ラエドは両端に陣取って、決して映像の邪魔をすることなく、薄暗い中でツマミを調整し、エフェクターをオン/オフし、ラップトップを操作し、タイミングを見計らって映像とシンクロしたり、ひたすらインプロしたりします。
 まず前半は、
 レバノン映画と思しき画質の悪い(古い)映像を流しながら。
 そして後半には、
 日本でパフォーマンスするに当たり、特別に用意されたという…『UFOロボ グレンダイザー』の映像が!
 日本…ってか、アキバに合わせたんぢゃなくて?
 (ちなみに、ラエドが特にジャパニーズ・カルチャーに興味アリアリなのだとか)
 驚いたのは、グレンダイザーの主題歌とエンディングが、どちらもオリジナルのカラオケをバックにしたアラビア語(?)ヴァージョンだったこと。
 そして、
 先のレバノン映画も含め、時に映像中の音も効果として使用します。
 途中、突然ブレークして、デュークフリードが爪弾くアコギがガツンと前へ出た時は、ちょっと笑ってしまいましたが…。

 そんなこんなで、2曲(2幕?)で1時間強。
 途中、何度か退屈しかかったけど、その度に意表を衝いた展開が飛び出して、最後までそれなりに楽しめました。
 たまにはこんなのもイイですな。
 尚、彼等はこの後も…名古屋、大阪、和歌山、神戸、福岡、姫路、京都を巡演し、10/20にまた東京へ戻ってきます。
 興味のある方は是非。


 では、また。
by naniwametal | 2009-10-13 02:22
<< 血塗られたホネホネ地図に日本ない? チンタ先生、ペンタのライヴ盤よ... >>