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ダイヤリ
by naniwametal


12月で実現するとイイな~


 日本青年館でYESのライヴを観てきました~。

 『FLY FROM HERE』('11)の出来が素晴らしかったので、楽しみにしてたら、今年に入って新シンガーのベノワ・ディヴィッドが病欠となり、その後任にGLASS HAMMERのジョン・デイヴィソンが抜擢。
 まぁ、ベノワもトリビュート・バンド出身だし、CLOSE TO THE EDGEでもROUNDABOUTでも何でもイイんですけど、次第に何となく冷め気味になってきたのも事実で…って、 GLASS HAMMERの近作を聴いて、こっちのジョンもかなりあのジョンに肉薄しているのは知っていたのですが…。

 そんな感じで、もしかしたらLIONSHEART以来かもしれない会場へ向かうと(久々過ぎて、慣れないルートを取ったら方向音痴炸裂…)、追加公演にもかかわらず、かなり盛況な入りでした。
 ジョン・アンダーソン不在でもYESはYES…と割り切れるファンが、これだけいるということでしょうか。
 観客の年齢層は、当然かなり高め。
 ステージには、あの雲みたいな装飾はなかったものの、後方のスクリーンはありました。

 開演はオン・タイムで。
 ハウを先頭にメンバーがバラバラと出てくると、大歓声が起こります。
 注目のデイヴィソンは、昔のアンダーソンを思わせる白の衣装で登場。
 1曲目は「Yours Is No Disgrace」で、その第一声は…予想以上にオリジナルそっくり!
 しかも、DVDで観たベノワよりも安定感あるかも。
 ただ、ファルセットの線はかなり細く、タンバリンもソツなくコナしつつも、今ひとつ抑揚に欠けるというか、ひたすら淡々としているというか…。
 でも、まだ加入して6回目のショウだそうなので、よく頑張ってる方でしょ。
 本人もかなり自信アリなオーラを漂わせてたし。
 (何曲かでアコギも弾いたデイヴィソンは、ドラム・セットの前に置かれたウインド・チャイムも担当)

 1階のほぼド真ん中辺りで観ていたのですが、とにかくスクワイアの音がデカ杉。
 (見た目もかなりデカい!)
 時々、ハウのギターを掻き消さんばかり。
 でも、あの独特のゴリゴリ感はやっぱり心地好いです。
 ハウはのっけからノリノリ。
 鳥類を思わせる動きも健在。
 ソロでは、まず横に動き、そのうちに中央まで出てきて、何度もドヤ顔をキメまくり!
 それどころか、1曲目から飛び跳ねてましたから。
 調子イイんですな~。
 今回も、アコギは基本ソロ・タイム(イスに座って新作から「Solitaire」と、STEVE HOWE TRIOの「Laughing With Larry」を連続でプレイ!)のみ使用し(他に、「Your Move」でリュートっぽいマンドリンを使用)、他の曲では、いつもの青いモデリング・ギターを使ってました。
 メインはお馴染みギブソン(ES-175とES-Artistを両方? それとレスポールも)で、何曲かで赤いストラトも使用。
 あと、勿論ペダル・スティールも。
 (時々蹴って退けたりします)
 そういえば、スクワイアも「Fly From Here」の途中でフレットレスらしきエレクトリック・ベースを、アップライトのように立てて弾いてましたな。
 (あと、「And You And I」の途中でハーモニカも)
 見た目がハウ並みに爺さんになってたホワイトは、ところどころパワー不足を感じさせながら、それでもタイトに頑張っていました。
 困ったのはダウンズ。
 明らかに弾けていない曲が幾つか…。
 シンセを9台も並べてたのはイイのですけど、ここぞってトコロで音が小さかったりも。
 それから、「Starship Trooper」の終盤には、お約束でショルキー持って前へ出てきたけど、あんま効果的ではなかったような…。
 まぁ、ダウンズにしてはよくやってた方でしょうか?

 …って、
 オーストラリアでは2部構成のショウをやってたハズが、本日はそうではなく、フツーに本編やってアンコール1曲だけ。
 あれ? 3曲も少ない??

1.SE~Yours Is No Disgrace 2.Tempus Fugit 3.I've Seen All Good People:Your Move/All Good People 4.And You And I:Cord Of Life/Eclipse/The Preacher, The Teacher/Apocalypse 5.Solitaire 6.Laughing With Larry(STEVE HOWE TRIO) 7.Fly From Here:Overture/We Can Fly/Sad Night At The Airfield/Madman At The Screens/Bumpy Ride/We Can Fly(Reprise) 8.Heart Of The Sunrise 9.Owner Of A Lonely Heart 10.Starship Trooper:Life Seeker/Disillusion/Wurm [Encore]11.Roundabout

 『FLY FROM HERE』('11)から「Life On A Film Set」と「Into The Storm」と、『GOING FOR THE ONE』('77)の「Wonderous Stories」がオミット…ですよ。
 初日だから減らしたのだったら、ちょっとガッカリですな…。
 それでも、19:00ちょうどに暗転&終演は20:58頃…と、ほぼ2時間ステージ!
 まぁ、観客の年齢層を考えると、それぐらいでちょうどイイのかも?
 当然、最初は皆さん着席で観戦され、本編ラストの「Starship Trooper」で盛り上がってきたら、スクワイアの煽りでようやくバラバラと立ち上がり、そのままでアンコールまでスタンディングで。

 気がつけば、デイヴィソンは殆どMCをやらず。
 「And You And I」の前に「コニチワ、トキヲー」と言ったのと、何度か「アリガトー」と言ったぐらい?
 (曲中の煽りも最低限…)
 結局、スクワイアとハウがほぼ全てのMCをやってました。
 つか、「Owner Of A Lonely Heart」の曲紹介をハウにやらせんなよ~。
 つか、もう別にあの曲やらんでもエエやろ~。
 つか、デイヴィソンの歌が一番ハマってなかったのがこの曲で、ダウンズのオケヒもあんまビシっと決まってなかったで~。
 (&ここをトイレ・タイムにするオッサン客、約5名ほど…)

 個人的には、随所で飛び出したハウのドヤ顔が本日一番の観どころ…かな?
 でもって、「Heart Of The Sunrise」のエンディングがバシっと決まった時、ガッと指差されたのは…誰だったの?
 ともあれ、
 ヘタすると“本人バックの豪華コピバン”になっちゃいそうなところを、ハウとスクワイアがしっかり存在感発揮して、ホンモノ感を大いに発散していた…ってのが、最重要ポイントだったのかも。
 怪物2名に挟まれて、デイヴィソンも緊張するやら、でも安心感もあるやら…だったことでしょう。
 さて、明日以降はどんなセトリになるんかな~??
by naniwametal | 2012-04-18 03:13
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