人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ダイヤリ
by naniwametal


きらりんのRED-RUM、恐ろしいぐらいにTERRA ROSAでした!


 渋谷クアトロでELECTRIC MARYを観てきました。

 え~と…オーストラリアの5人組。
 バンドのことよく知らないまま、MySpaceで数曲ツマミ聴きして、アルバム1枚も持ってないのに会場へ。
 集客は正直言って寂しかったです。
 でもその分、熱狂的なファンが集ってたようで、のっけから盛り上がりはかなりのモノ。
 暗転し、ガツンとコードを鳴らしてショウが始まると、大きな歓声が上がりました。
 まず惹き付けられたのが、デカい音でドタバタと叩きまくるドラムス。
 ドッスン、ドッスンとヘヴィでラウドで、これは所謂ひとつのジョン・ボーナム・タイプ?
 でも、慌ててフィルを入れると、辻褄が合わなくなったり、時々つんのめってしまいます。
 でも、そのヘボさこそこういうストレートなバンドには必要不可欠。
 ひたすら力任せなところも素晴らしかったものの──おかげで、途中シンバルとスネアをそれぞれ交換しなきゃならなくなったりも。
 名前が“ヴェノム”ってのも最高ですよね?
 他のメンバーも、それぞれキャラが立ってました。
 ステージ登場時、動きがちょっと怪しかったヴォーカルは、ジェフ・リン似? それとも、エリック・ブルーム似?
 何故か暑苦しいコートを着て出てきて、途中で脱ぐのかと思いきや、最後まで羽織ったままで。
 当然、メッチャ暑そうで、何度も脱ぎかけるものの、肩を出してはまた着込む…の繰り返し。
 サングラスも最後まで取りませんでしたね~。
 ギターは、上手がヒゲのオッサンで、下手はちょい若め。
 ワウも使いながらエモーショナルにキメる前者、あんま歪ませない音で非HR/HMなフレーズを手癖で弾く後者…と、キャラ分けもバッチリ?
 ベースはワイルド系。
 何度も観客のすぐ前まで出てきて、ひたすら煽りまくり、途中で上半身裸になってハッスルしまくり!

 …で、
 肝心の音は、骨太R&Rということで、またオージーということで、“THE DATSUNS+AIRBOURNE”みたいなのを想像してたら、確かにガッツ溢れる系ではあるものの、予想以上にリフがヘヴィ。
 つか、リフ、リフ、リフ、リフ…で攻める攻める。
 でも、AC/DCタイプでは全くなく、どっちかというとTHE DATSUNS(←ニュージーランド出身でしたな…)寄り。
 でも、曲によってはもっとヘヴィで、“BLACK SABBATH+AEROSMITH”みたいなのもあれば、“BUDGIE+MONTROSE”みたいなのもあって、ZEP風も、ジミヘン風も、THE BLACK CROWESがKYUSSになった…みたいなのも。
 とにかく、どの曲も重くうねるうねる。
 勿論、「So Cruel」(←完っ全っにNWOBHM!!)みたいな疾走曲は、スタジオ・ヴァージョンの5000倍ワイルドです。
 ハスキーにシャウトしまくるヴォーカルは、スタジオ音源ほどの説得力はなく、ちょい期待し過ぎたものの、観客掌握術はなかなかお見事。
 つか、しょうもないMCが何とも脱力系で…。
 「Helter Skelter」のカヴァーをプレイする前には、「ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ──そう、BON JOVIだ!」とか、掛け合いの途中で、調子に乗って、「“東京の王様は誰だ?”と言ったら、俺の名前を叫んでくれ」とか。
 何故か、「アントニオ猪木!」と叫んだりも。
 でも、憎めないキャラです。

 セトリは『DOWN TO THE BONE』('09)と『ELECTRIC MARY III』('11)の曲中心。
 インプロで引き伸ばしてた曲もありました。

1.Let Me Out 2.One In A Million 3.No One Does It Better Than Me 4.Luv Me 5.Bone On Bone 6.Helter Skelter(THE BEATLES) 7.So Cruel 8.Gasoline And Guns 9.One Foot In The Grave 10.Crashdown 11.Sorry 12.Do Me(Long Way From Home) 13.Nobody's Perfect 14.O.I.C. 15.Hey Now 16.MBF [Encore]17.Stained 18.All Eyes On Me

 『FOUR HANDS HIGH』('04)からの「Crashdown」は、MCによると3年ぶりにプレイしたそうで、後半に長めのギター・ソロをたっぷりフィーチュア。
 あと、本編ラスト「MBF」にはドラム・ソロが組み込まれてました。
 アンコール2曲は、入場時に頂いた手書きのセトリには記載されておらず、正にその場で決めてプレイしたようです。
 そんなこんなで、開演は19:05分頃&終演は20:52頃。
 (終演後、会場内でバンドとの交流会を実施?)
 いやいや、
 1時間ちょい勢いイッパツで駆け抜けるのかと予想してたら、軽く100分超やってくれるとは。
 イケイケと思わせといて、実は隙間と行間をたっぷり味わうバンドでした。
 これだけ長いショウなら、あと1曲ぐらいカヴァーが聴きたかったような気も…。
 MONTROSEの「Rock Candy」とか、絶対にカッコ良くやってくれると思うけどな~。
by naniwametal | 2012-07-11 01:47
<< レディヘ・カヴァーが完璧メタル... “コナン”新作は完全なるク(ry >>