ダイヤリ
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牙一族が被害者の会を結成?クラブチッタ川崎でCRIMSON祭(?)を観てきました~。 いや、他意はございません。 ANEKDOTENも出てないしね。 集客は金曜でも平日と考えたら上々。 2階は分かりませんが、1階席は後ろ数列を残してほぼ埋まってました。 何故かプログ汚ッサンに混じって、ギャルバンでもやってそうなうら若き女子の姿も。 【ÄNGLAGÅRD】 北欧のネヲ・プログ伝説のバンド。 再復活して初来日ですよ。 個人的には、デビュー時からANEKDOTENの5000倍ぐらい、LANDBERKの350倍ぐらい好きだったので、とにかく嬉しくて泣きそう。 でも、新作出して、3人の重要メンバーが脱退! ドラムスとキーボーダーは新顔が加入したとか…。 あと、ギターにオリジナルのトルド・リンドマンが復帰。 いや、とりあえずアンナたんが残ってて良かった…なんて言ってられません。 ヨナスもマティアスも、そして、トマスもいないÄNGLAGÅRDなんて! でも、やっとこ生で観られるんですから──トルド復活に一縷の望みを託して…!! 彼が戻って来たことで、ファーストからイッパイやってくれるかもしれんし…。 …って、 いざショウが始まったら、そのトルドが思いっきしヘタっぴで…唖然ですよ。 新ドラムがウマかった(ヴァイブも再現)から良かったものの、キーボーダーも、まだ再現で精一杯…って感じ。 いや、色んな鍵盤を駆使して頑張ってたとは思うけど…。 つか、一番「あれ…?」だったのがベースのヨハン。 あのブリブリ感が全くなくて…。 そんな状況ですから、一体となってのマジックは生まれず、ライヴならではのダイナミズムもかなり希薄で、要するに、まだちゃんと“バンド”に成りきれていない…のかと。 新ドラマーのエリクと新キーボーダーのリヌスは、元々一緒にバンド(BRIGHTEYE BRISON)をやってて、そこに救われてる部分もあったけど──何よりまず、あのほの暗い情念が迸ることも沸き立つこともなく、とにかく演奏に起伏がなく、静パートからグググっと盛り上がったり、ガツンと弾けるあの暗黒のドラマが、全くもって創出出来ていないのです。 ただ意外…というか、現在のキー・マンはアンナだったり。 あの幽玄のギターが味わえないとなれば、やっぱり要はフルートとメロトロンなワケで、そのいずれもを操る(当然、後者はリヌスがメインでプレイするんですが)アンナの存在のデカさを、随所で思い知らされるのでありました…。 さらに彼女は、サックスも見事にコナし(時にリヌスとダブル・サックスに)、曲中のアクセントとして、ピアニカとかホイッスルもプレイし──「Sorgmantel」の途中では、何と風船を使って効果音を…って、それはあんま成功してなかったような。 つかね、 ショウはいきなり、新曲からスタート! ダークでムーディで、フルートが活躍して、CRIMSONパート(?)もある、いかにも…なインストで、演奏時間は5分半ほど。 終演後、メンバーに「あの曲は?」と訊いたら、「新曲だよ。次のアルバムに入れる予定だ」とのこと。 ただ、曲名はまだ決まっていないそうです。 そんな…本日の演目は以下の通り。 1.(New Song) 2.Höstsejd 3.Längtans Klocka 4.Jordrök 5.Sorgmantel 6.Kung Bore ファーストから2曲、セカンドから1曲、新作から2曲&名もなき最新曲…という構成。 「Längtans Klocka」は、スタジオ・ヴァージョンの導入部がバッサリ落とされてて、ギターとフルートの絡みが美しい、ヴァイブも使ったパートからスタート。 個人的ハイライトは「Jordrök」ですが、「Kung Bore」の中間部の民謡パートもかなり燃えました。 あと、後者のトルドのヴォーカル(+リヌスがコーラス少し)は、意外に悪くなかった…です。 でも、やっぱり一番印象に残ったのはアンナのフルート。 それと、「Jordrök」のメロトロン・クワイアがヤヴァかった…! 何のカンの…って、期待度が高過ぎたから文句も出るとはいえ、あのÄNGLAGÅRDが生で観られたのですから──実際、今になってじわじわキてますわ。 あれでトルドのギターがもうちょっと泣いてくれてたら…って、もうそれは言うまい。 最後、ギターを鳴らしながら銅鑼を叩いてくれた瞬間、ちょっとだけトルドの株が上がったけど、その直後にエリクがもっとデカい銅鑼をブッ叩いて、そのインパクトで全てが吹っ飛びました。 (でも、その横のデカい太鼓は…どこで使いましたっけ?) いや…ホンマ、来日してくれて…それだけでありがとう!! そんなこんなで、 数分押しでスタートし、演奏が終わったのは20:14頃。 約70分…ってトコでしょうか。 さて、明日は曲目が変わる…のかな? 「Vandringar I Vilsenhet」とかやったら悶絶ですな~。 (但し、ベースがグリグリ言ってなきゃ感動半減…!) 【THE CRIMSON PROJEKCT】 25分ほどの転換&休憩を挟み、20:40頃──まだ客電が点いている状態で、突如BGMが止まって、フワ~っとお馴染み(?)フリップ流サウンドスケープが…! そのまま2~3分続いて、スッと暗転。 幕が開くと、ステージにはタッチ・ギター担当のマルクス・ロイターと、ドラムスのパット・マステロットしかいません…が、リズムが入ってすぐにもうひとりのドラマー、トビアス・ラルフも登場。 そこからはしばし、リズム競演がメインに。 でもって、 しばらくして、上手よりエイドリアン・ブリュー、トニー・レヴィン、それから、紅一点のベーシスト、ジュリー・スリックが出てきて、曲は「B'Boom」からヘヴィな「THRAK」へ。 ヌーヴォー・メタルきたー!! それとも、ADRIAN BELEW POWER TRIO×STICK MENなダブル・トリオ?? ブリューは早速、ドラム・スティックで弦を擦ったりしてます。 レヴィンは最初からスティック使用。 …って、 この2人が登場すると、ロイターの存在感が一気に薄れてしまう。 肩出しドレスで頑張るスリック嬢も、あんまいる意味なさ気な感じ…。 こうなると、ロイターは“フリップ顔”が担当…に? あと、スリックは“肉”担当──いや(汗)、とりあえず、意味なくとも“女子”枠として必要? 尚、ステージでの並びは、向かって左から、ロイター、マステロット、レヴィン、ブリュー、ラルフ、スリックで。 当然、ドラマー2人はちょい後ろに位置してますけど。 続いては、ブリューが歌う「Dinosaur」で、これまたヘヴィ。 さらにブリューは歌います。 ファンキーに「Elephant Talk」で…って、これは歌じゃなくCRIMSONラップ? 象ギターが終わって、ブリューが初MC。 軽~く「日本へ戻って来れて嬉しいよ」なんて言いつつ、そのままメンバー紹介をやって、 「OK?」と言い放つと、続いて「Red」が炸裂! あ~でも、何故かコレが軽い…。 アレンジはツイン・ドラムが暴れるところはあるものの、構成とかはほぼオリジナルに忠実。 お次は、レヴィンが“爪”を付け、フツーの(?)ベースに持ち替えて、ブリューが歌う「Sleepless」~。 その後、ロイター、マステロット、レヴィンの下手3人だけになって、まず1曲やって(失念…! 追記:「Industry」でした!)、ちょい溜めて──同じくトリオで「太陽と戦慄パート2」!! あ~でも薄い~。 …って、 ココは薄くても敢えて3人でやることに意味があるので、そこを楽しみましょう。 ヘヴィさには欠けるけど、スティックとタッチ・ギターをあれこれ絡め、マステロットはパッドも使って、ひとりでジェイミー・ミューア役もコナしちゃうんですからスゲー。 でも…やっぱりそこそこかな~。 そして上手組が戻り、ブリューが「い~んにょ~ぉ♪」と歌う「Frame By Frame」に続いては、またまたヘヴィに「Indiscipline」! これが本編ラストです。 途中、スリックのベースだけになるパートもあるけど、これが音小さくて…。 でも、それなりに盛り上がって、「I Like It!!」で終わり。 アンコール前には、ブリューが「2つ大事なことを」とMC。 ひとつは、この日のショウがライヴ録音されてて、後日ライヴCDでリリース──その予約を受け付けてる…と。 もうひとつは、昨夏にDTとツアーした時のオフィシャル・ブートが物販で売ってるよ…と。 あとでサインもするよ…と。 でもって、最後にプレイしたのは「Thela Hun Ginjeet」でした。 結局、当然…というか、演奏したのはKING CRIMSONナンバーのみ。 (「Breathless」なかったよね??) 1.B'Boom 2.THRAK 3.Dinosaur 4.Elephant Talk 5.Red 6.Sleepless 7.Industry 8.Larks' Tongues In Aspic, Part Two 9.Frame By Frame 10.Indiscipline [Encore]11.Thela Hun Ginjeet 全期からやる…なんてことはなく、ブリュー以前からは「Red」と「Larks' Tongues In Aspic, Part Two」のみ。 全体的には、やっぱりブリュー色が濃かったかな。 あと、勿論レヴィンも。 レヴィンは演奏しながら写真撮ったりしてました。 最後、全員並んでお辞儀の際は、溜めて溜めて…フェイントもちょいあって、和やかに。 終演は22:01頃でした~。 コチラも明日以降、セットを変えてくるんでしょうか??
by naniwametal
| 2013-03-16 05:51
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