ダイヤリ
by naniwametal 以前の記事
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KCみたいな曲もやってるけど、KXM…って何の略?新宿アンチノックでGONOREASを観てきました~。 …って、 「誰やねん、それ?」という人が殆どかも? かくいうワタクシも、公演の数週間前にネット上で、たまったま「GONOREAS来日!」という書き込みを見かけて、何故かCD1枚だけ持ってたので、「もしかして、あのGONOREAS?」と、半信半疑で行ってみた…だけなんですけど。 え~と、スイスのパワー・メタラーです。 メロスピではなく、どっちかというとVRとかに近いタイプ。 ヴォーカルも骨太で、ハイ・トーンを武器にしてはいるものの、線の細いヘナチョコ系ではありません。 ただ実際のところ、ほぼ無名に近いバンドだと思います──少なくとも、日本では。 現時点での最新作『THE MASK OF SHAME』('13)は、Amazonなどでも買えるようですが、それ以前のアルバムは見かけたことないし。 (mp3でなら購入可?) それなのに、一体どういった経緯で来日することになったのか? めっさ謎…ってか、そもそもホントに来日するのか──前日に、渋谷サイクロンで初日公演(さらに前日のスタジオ・リハが初日?)が実際に行なわれたのを確認するまで、全く確証が持てませんでした。 しかも、果たしてどれぐらいお客さんが来るのか? 不安を抱きつつ、ちょっと遅めにアンチノックへ到着すると、既に幾つか日本のバンドが演奏を終えているハズなのに、入り口付近は閑散としてて、(きっとお客さんではなく)邦バンの関係者っぽい人達が廊下に数名いる程度。 当日券を買おうと中へ入ると、その奥に外人が4~5名いて、ラテン系の言葉で談笑中──どうやらGONOREASの身内っぽい雰囲気です。 そんで、重い扉を開き、ステージの方へ向かうと、ちょうどひとつ前のバンドがセッティング中。 確か、GONOREASの前に日本のバンドが5組ほど出たんだと思います。 幾つか物販席が設けられてて、そこにはちょろちょろと人がいるものの、ステージの前は──少なくともその時点では──ゼロでした。 いや、その直後に2~3人やって来て、演奏が始まる頃には10人ぐらいになっていたかと。 しかしながら、恐らく実券を買って観に来たお客さんは、片手で数えられるぐらいだったのでは? その後、GONOREASの出番になると、何とか20人ぐらいにはなったでしょうか? でも、その大半がバンドの友達&家族といった外人(上述の他にも結構な人数がいたみたい)で、先に演奏を終えたバンドマン達もいたので──もう殆どホーム・パーティみたいな感じ? しかも、ステージ上でセッティングしているメンバーの中に、女子メンバーの姿がありません…。 “もしや脱退?”…なんて思ってるうちに、暗転してしまいました。 ありゃ~、 『THE MASK OF SHAME』ではツイン・ギター編成だったのに、演奏を始めたのはシングル・ギターの4人組。 しかも、ゴツいヴォーカルは短パン姿で、そこにはSUNN O)))とかDECEASED(!)とかBLUNT FORCE TRAUMA(!!)とかのパッチが…。 あれ? もしかしてヴォーカルも替わったの? いや──ちゃんと(?)ハイ・トーンでシャウトとかしてて、どうやら『THE MASK OF SHAME』で歌っていたヤツのようです。 ギターは、マイケル・スウィートをぽっちゃりさせた感じ。 のっけから忙しくステージ上を動き回り、ひたすらシュレッドしまくりですよ。 まぁ、決して流麗なタイプではなく、速弾きは結構ごまかしてたけどね。 ベースは、DARK MOORの現ベーシストがジョーイ・ディメイオになったような感じ(?)で、さらにワイルド。 ほぼ全編、髪を振り乱しながら暑苦しい表情で弾きまくり、とにかく前へ前へ出てくる出てくる。 ドラマーはトーメン似? CDの録音ほどタイト&パワフルではなくて、ちょい弱いかと思ったけど、特に問題ナシ。 みんな別に超絶ではないけど、それなりに安定感あります。 ヴォーカルも、ところどころ苦しそうだったものの、結構ハイ・トーンも出せてたし、体型のわりによく動くし、ヘンなアクションもキメてたし。 つか、完全にVR系でしたよ。 それとも、BRAINSTORM系? ARGUMENT SOULとCOLONY OF MEDITATIONが前座やれば良かったのに…ってな感じ。 セトリは以下の通り。 観客は25人でも、しっかりアンコールやります。 1.Kursk 2.Veins 3.Devil At The Crossroads 4.Chasing The Dragon 5.The Mask Of Shame 6.Red Horizon 7.Break Out 8.Breaking The Chains [Encore]9.Breathe Again 10.Bang Your Head ところで──これは終演後に、バンドに同行していたスイスのWebZineのオッサンが教えてくれたのですが──実は、GONOREASって多国籍バンドなんだとか。 スイスだから、ドイツ系とフランス系とイタリア系かと思ったら、全然そうじゃなくて、スイス人はドラマーだけ。 ヴォーカルはブラジル出身で、ギター&ベースは共にクロアチア出身だそうです。 あ~それで、MCの時「Thank You! Arigato! Obrigado!」と、葡語も付け加えてたのね? あと──そういえば、物販に旧譜CD売ってるかな~と期待したら、『THE MASK OF SHAME』しか置いてありませんでした。 TシャツのデザインはEP『SERPENTS』('13)のジャケだったのに、EP自体はナシ…。 (えっ…『SERPENTS』って、150枚限定?!) それにしても──本人達は今回、こんな寂しい集客で満足出来たのでしょうか? いや…それ以前に、事前の告示がほぼ全くされていなかったというのを知っていたのか、ちょっと気になりました。 まぁ、友達や家族を沢山引き連れて、日本で観光がてらにライヴもチョロっとやりました…とか、そんな感じだったのかもしれませんが──今や貴重な(?)本格骨太パワー・メタラーなんですから──しかもアルバムのクオリティも決して低くないんですから、 どうせなら、もうちょっと多くのお客さんの前でプレイ出来てたらな~と、今さらながら思ったりもするワケですよ。 とりあえず、これまでに観た外人HR/HMバンドの来日ライヴの中で、ダントツの最低動員記録だったのだけは…間違いないです~。
by naniwametal
| 2014-02-07 04:44
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