![]() ダイヤリ
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体感的には東京のが全然寒い~先週、BELLFASTが新作のミキシングとマスタリングを行なっていた、スウェーデンはヴァールベリのSonic Trainスタジオについて、改めてチョロっと。 ![]() スタジオ全体の広さは、マンションで言えば4DKか5DK…といったところでしょうか。 コンソールのあるメイン・ルームは、軽く15~16畳はあったと思います。 ![]() ヴァールベリ駅から徒歩だと約30分──つまり、中心街からはちょい外れにあるものの、宿泊施設も整ってるし、徒歩10分圏内にスーパーがあって、キッチンも完備してるので、滞在するのには全く困りません。 ただ、 3月アタマでも、一歩外へ出るとこの風景。 ![]() 陽が落ちると、除雪された歩道も部分的に凍結するので、歩行には注意が必要かも…。 それでも、 平屋造りの入り口は、当然ながら北国ならではの二重玄関になっているし、各部屋ではオイル・ヒーターが24時間稼動しているので、あったかぬくぬくで過ごせます。 …で、 実際のスタジオ作業ですが、アンディの生真面目な性格もあって、既報通り、これが滅茶苦茶スムーズに進みました。 ![]() ミックス作業は、通常──まずアンディが、各楽器のバランスを整えつつ、どんどんビッグなサウンドを構築していき、必要ならばエフェクトも用いて、よりガツンと存在感のあるサウンドに仕上げてくれます。 その後、各パート毎に細かい部分まで調整を加え、最後に丸ごとプレイ・バックして、全体像を確認。 それから意見を訊いてくるんですけど、その際、絶対に自分の判断を押し付けないどころか、とにかくバンドの意向を第一に考えてくれるのがアンディ流。 なので、Kohタンも自由に注文を出し、納得がいくまでサウンドを練り上げていきます。 勿論、簡単に「コレだ!」というサウンドが見つからない時もありましたが、そんな時は、さらに違うパターンを試してみたり、先に他のパートを片付けたり、「ひとまず耳を休ませよう」とコーヒー・ブレークをとったり…と、決して結論を急ぎません。 それなのに、トントン拍子に作業が進んでいって、気がつけば、当初の予想よりもずっと早くミックスが終了してしまっていたのは…まぢスゴイ! そんな地道な作業にワタシも立会い──写真なんぞ撮りつつ──全11曲のうち1/3ぐらいは、音決めにも同席しました。 例えば、 「Sail Under The Midnight Sun」中間部の舟漕ぎヴァイキング・コーラスの部分だと── ア:こんな感じで…さて、どうかな? お:ちょっと薄くないですか? Koh:そうだね。もうちょいコーラスに重厚感が欲しいな。 お:これやとヴァインキング船が1隻だけなんで、もっと増やしてもらいましょう。 Koh:アンディ、4~5隻に増やして~。 ア:OK! お:いやいや、最低20隻は…。 ア:そうか──ぢゃあ(…とエフェクトをいぢりながら)こんな感じでどう? お:…増えた! Koh:をを、大船団や♪ ──とか、そんな感じ。 あと、 アンディは作業中、常に「イイ曲だね~」「クールなサウンドだ!」「グレートなヴォーカルだよ」…なんて言ってくれて、自然とバンドの気分を盛り立てることも忘れません。 その辺りは、間違いなく人柄の部分も出ていたとはいえ、プロデューサーとしての経験の豊富さを感じさせてくれましたね~。 ![]() ところで、 スタジオ内には、KDフリークにとって堪らないアイテムが、そこら辺に無造作にあったりします。 ![]() ▲歴代ツアーのバックステージ・パス達! ![]() ▲グラミー賞ノミネートの認定証!! それから、この扉を見てください…。 ![]() ちょっと見難いけど、うっすら“Los Angered Recording”という文字が見えませんか? そう──コレは、アンディが以前イエテボリのアンイェレドで構えていた、Los Angeredスタジオのドア! それが、そのまま使用(但し、開閉は不可)されていたのです! こういうのを発見する度に、何度も愉悦の表情で、「ココにして良かった~♪」と涙するKohタンでありました~。 では、また。
by naniwametal
| 2010-03-11 15:43
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